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イミノホスホランによる含窒素複素環の合成設計

研究課題

研究課題/領域番号 03650698
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関名古屋大学

研究代表者

江口 昇次  名古屋大学, 工学部, 教授 (50023099)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードイミノホスホラン / AzaーWittig反応 / キナゾリノン / トリプタンスリン / ルテカルピン / ベンゾジアゼピン / 還元的環拡大 / ベンゾオキサゾシン
研究概要

PーNイリド,イミノホスホランは70年以上も前に発見されたがその合成化学への応用は、重要オレフィン合成法であるWittig反応の中間体、ホスホランに比して非常に遅れていた。近年になってイミノホスホランが合成中間体として注目され始めアミノ基やニトロ基などの窒素官能基導入に応用されてきた。本研究ではイミノホスホランとカルボニル基との反応によるC=N基生成(azaーWittig反応)を鍵反応とした有用含窒素複素環の合成設計を押し進めることを目的として検討した。これらの結果は以下の項目別に要約できる。
1.イミノホスホラン前駆体ωーアジドカルボニル系として芳香族系のοーアジドベンゾイル基に着目してアミド,ラクタム,アミノ酸,複素環などとの反応による各種アジドベンゾイル系の合成設計を検討した。
2.上記により得られるNー(οーアジドベンゾイル)アミド,ラクタム誘導体と3価リン化合物との反応ではStaudingerーazaーWittig反応が連続的におこり各種キナゾリノン誘導体が合成できることが判明した。
3.この反応を活用して有用生理活性アルカロイド,ルテカルピン,トリプタンスリン,ヴァッシノンなどの短段階合成法を開発した。
4.環縮合型キナゾリノン類はさらにボランにより還元的環拡大し、含窒素大環状複素環へ変換できることを見い出だし、配位機能性1,5,9,13ーテトラアザヘキサデカンなどの合成法を開発した。
5.上記各種キナゾリノンの他、7,8員環系の1,4ーベンゾジアゼピン,1,5ーベンゾオキサゾシンの合成も分子内azaーWittig反応で可能であることが判明した。これらは関連生理活性複素環の合成にも応用可能と考えられ今後の一層の発展が期待される。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 竹内 久人: "Novel RingーEnlargement of Lactams via Quinazolinone Annelastion.A Facile Route to Benzoannelated LargeーMembered Cyclic 1,5ーDiamines" Journal of Organic Chemistry. 56. 1535-1537 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 江口 昇次: "ShortーStep Synthesis of Rutecarpine and Tryptanthrin via Intramolecular AzaーWittig Reaction" Heterocycles. 33. 153-156 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 江口 昇次: "Facile Synthesis of 1,4ーBenzodiazepinー5ーones via Intramolecular AzaーWittig Reaction" SYNLETT. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 江口 昇次: "AzaーWittig Reaction in Heterocyclic Synthesis" Org.Prep.and Proc.,Int.24. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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