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時分割小角光散乱法による単繊維への低分子拡散過程の追跡

研究課題

研究課題/領域番号 03650726
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 高分子物性・高分子材料
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

福田 光完  兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (40183587)

研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードCase II拡散 / 円筒体に対する光散乱 / ガラス状高分子 / CaseII拡散 / 高筒体に対する光散乱
研究概要

本研究では単繊維に対する有機溶媒の拡散過程を光散乱法によって評価することが目的であった。平成3年度では測定装置、特に溶媒蒸気圧と温度を制御できさらにレーザー光を透過させることができる光散乱用拡散測定セルの組み立てを完成させること、および本実験に適した繊維と有機溶媒の選択に専念した。装置としてはミクロトームの購入(繊維断面の形状を調べたため)、動画像処理装置用ハードディスクの購入(光散乱強度の時間変化を迅速に捕らえ解析するため)、そして上述した光散乱拡散測定用の石英ガラスセルを完成させた。繊維として最終的に選択した系は、Case II拡散が期待できるポリスチレン繊維に対するアセトン蒸気の拡散である。すなわち屈折率が繊維内部で段階的に変化する同軸二重円筒体の散乱理論が利用できるためである。平成4年度では、拡散の基本的なデータを得るため、収着バネ秤法による拡散係数の評価を行い、その結果に基づいて光散乱実験での蒸気圧、温度を設定した。また、製作した光散乱用拡散測定セルを光学顕微鏡に取付け、アセトン蒸気吸収による形態変化の観察も同時に行った。直径25μmのポリスチレン繊維では、飽和蒸気圧付近で、溶媒蒸気の拡散により溶媒がまだ浸透していないコアと溶媒が浸透して平衡状態となっているシェルを明確に分けていることを示した。光散乱結果からも明らかに鋭い階段状の屈折率分布であることを指示した。この境界線が繊維の中心に達した瞬間から繊維の収縮が始まることも明らかになった。これらの結果は、Case II拡散の本質を知る上に極めて重要な結果であると思われる。さらにCase II拡散以外に、一般のフィック型拡散に対しても本光散乱法が適用可能な系の探索をした。これは今後発展させるべき課題であろう。現在までに得られた結果としては、ナイロン6繊維の、水やメタノールの拡散が測定可能であると思われた。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 福田 光完: "光散乱法による繊維の屈折率の測定-Case II拡散への応用-" 兵庫教育大学研究紀要. 12. 243-254 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mitsuhiro Fukuda: "Determination of the Refractive Indices of the Dielectric Coaxial Fiber from a Light Scattering Method. - Application to the analysis of Case II diffusion -" Hyogo University of Teacher Education Journal. vol.12. 243-254 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 福田 光完: "光散乱法による繊維の屈折率の測定 -CaseII拡散への応用-" 兵庫教育大学研究紀要. 12. 243-254 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 福田 光宗: "光散乱法による繊維の屈折率の測定ーCase II拡散への応用ー" 兵庫県教育大学研究紀要. 第12巻. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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