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イネのいもち病抵抗性遺伝子発現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03660008
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 育種学
研究機関日本大学

研究代表者

野村 和成  日本大学, 農獣医学部, 講師 (90139048)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードOryza sativa / Pyricularia oryzae / Protoplast / 宿主ー病原相互反応 / 過敏感反応
研究概要

イネのいもち病抵抗性発現にともなう過敏感細胞死の誘導,抵抗性反応における過敏感細胞死のもつ重要性について検討した。
1.いもち病菌は培地にイネプロトプラストの破壊を誘導する成分を分泌する。この破壊は個体レベルでの過敏感細胞死に類似していた。FDAの取込みを蛍光光度計により計測することによる細胞破壊活性のアッセ-法を確立し,プロトプラスト破壊活性物質の検索を行った。活性は熱処理により失活し,エタノ-ル,アセトン,10%TCA,硫安の50ー75%飽和溶液で沈澱することからタンパク質性の物質と考えられた。活性は逆相クロマトグラフィ-によりアセトニトリル低濃度で溶出された。SDSーPAGEにより活性分画には20kDa付近に3的のバンドとして認められた。粗濾液のオオムギや双子葉植物に対する活性は低かった。イネプロトプラストに対しては非親和性菌との組合せで生存率が低い傾向が認められた。
2.12時間後の過敏感細胞死率と病斑形成指数で示した抵抗性程度との間には高い相関が認められた。抵抗性品種の幼苗を熱処理した後接種すると接種12時間後の過敏感細胞死率は低下し,48時間後の菌糸伸展には罹病性品種と有意な差異は認められなくなることが示された。抵抗性品種を熱処理し過敏感死能を消失させた後接種し,抵抗性抑制の程度を比較した。Piーk,Piーtaをもつ品種は抵抗性が抑制され侵入菌糸は伸展したが,Piーz^tをもつものは抵抗性を維持しており菌糸伸展は認められなかった。Piーk,Piーta,Piーzについてはその抵抗性発現に過敏感細胞死が重要な役割をもっており,抵抗性の程度は接種12時間における細胞死率の程度によって決定されているが,Piーz^tについては,必ずしもこれが大きな決定要因とはなっていないものと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] NOMURA,K.and S.KIYOSAWA: "Differences in Hypersensitive Reaction among Rice Cultivars Carrying Various Resistance Genes to the Blast Fnngus,Pyricularia oryzae." 育種学雑誌. 46. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] NOMURA,and S.KAWASAKI: "Characterization of a Rice Protoplactーdisrupting Factor Secreted by Rice Blast Fungus(Pyricularia oryzae)" 日本植物病理学会報. 58. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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