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多収性水稲の登熟期における炭水化物と窒素化合物の転流とその制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 03660010
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 作物
研究機関東京大学

研究代表者

山岸 徹  東京大学, 農学部, 助教授 (50143409)

研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードイネ / 多収性 / 転流 / シンク / 登熟期
研究概要

多収性水稲として、南京11号、水原256号、比較品種として日本晴を供試し、主茎について、調査した。現在すべての分析が終わっていないため、すでに得られた、乾物と窒素の転流の品種間差についての概要を以下に記す。
1。収穫時におけるモミ・ワラ比は、南京11号、水原256号、日本晴でそれぞれ1.74、1.42、0.822であり、1穂頴花数の順と同じであった。
2。登熟期間は南京11号が他の品種より1週間以上短く、短時間に多量の乾物が穂に蓄積された。それを供給するため、茎葉とくに茎から乾物が再転流された。その量は出穂時の茎重の40%以上であった。
3。窒素に関しても、収穫時におけるモミ・ワラに含まれる量比は、南京11号、水原256号、日本晴でそれぞれ4.39、2.31、1.45と乾物重以上に大きな品種間差が存在した。
4。南京11号において、以上のように大量の窒素をしかも短期間に穂に蓄積するため、葉および茎からの再転流量はかなり多く、しかも、他の2品種では出穂後2週目以降から起こったのに対し、南京では出穂後直ちに再転流が生じていた。また、本研究では地下部の調査は行なわなかったが、地上部の窒素増加量から判断すると、地下部からの再転流もかなりあることが推察された。
5。南京11号で出穂後、葉から大量の窒素が再転流した結果、葉の光合成能力が低下し、出穂期の比較的近い日本晴と比べ、乾物生産量は約半分と非常に低くなった。

報告書

(2件)
  • 1992 実績報告書
  • 1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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