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ペラルゴニウムにおける花色の遺伝子分析

研究課題

研究課題/領域番号 03660028
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関愛媛大学

研究代表者

柿原 文香  愛媛大学, 農学部, 助手 (80101377)

研究分担者 加藤 正弘  愛媛大学, 農学部, 助教授 (30036404)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードペラルゴニウム / 花色素 / 遺伝子分析 / アントシアニジン
研究概要

1.ペラルゴニウムはデルフィニジン(Dp),シアニジン(Cy),ペチュニジン(Pt),ペラルゴニジン(Pg),ペオニジン(Pn)およびマルビジン(Mv)の6種類のアントシアニジンを含有する.花色は主にPgとMvの含有割合で決定され,花色の発現には,特にペラルゴニジンの関与が最も大きい.
2.そこで,栽培品種および種子系の雑種系統の色素分析をおこなったところ,アントシアニジン色素にはヒドロキシル化レベルの違いにおける優劣関係が認められず,Pg系,Mv系色素において独立して色素生成遺伝子を仮定することができた.
3.ペラルゴニジンに対する量的遺伝子はヘテロに持つと推測されることから,花色を安定させるためにはペラルゴニジンの色素生成遺伝子並びに色素の量的遺伝子のホモ化が必要である.
4.ペラルゴニウムの花弁はブロッチを持つ(上弁2枚だけに持つものと5枚の花弁すべてに存在するものとがある).ブロッチの発現はブロッチを発現する遺伝子とブロッチの色素量を決定する遺伝子との相互作用によりなるものと考えられ,5枚ブロッチは2枚ブロッチより優性であり,2枚ブロッチ同士の交配からは5枚ブロッチの個体は出現しないことが明らかとなった.
5.花弁の基部が白色となる花のほとんどは,花弁の裏面も白色か薄い色を呈する.花弁基部の白色化と花弁裏面の白色化とには強い連鎖関係があり,それらの遺伝子は有色化の遺伝子に対して優性と推定される.
6.マルビジンおよびペラルゴニジン構成品種のアントシアニン分析の結果,それぞれマルビジン3ー5ジグルコシドおよびペラルゴニジン3ー5ジグルコシドの存在が明らかとなった.今後は,有機酸の同定および未同定のアントシアニンの分析を進めていく予定である.

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 藤岡 みどり: "ペラルゴニウム(Pelargonium×domesticum Builey)花弁の色素構成" 園芸学会雑誌. 59. 823-831 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 柿原 文香: "種子系ペラルゴニウムの作出(第6報)ペラルゴニジン色素系統の花色変異" 園芸学会雑誌. 60別冊1. 460-461 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 笹木 悟: "種子系ペラルゴニウムの作出(第7報)ペラルゴニジン含有品種のアントシアニン分析とHPLCとの対応" 園芸学会雑誌. 60別冊2. 452-453 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 笹木 悟: "ペラルゴニウム(Pelargonium×domesticum)における花色素のアントシアニン分析" 園芸学会雑誌.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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