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カット野菜用鮮度保持剤の開発とその利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03660029
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関佐賀大学

研究代表者

藤田 修二  佐賀大学, 農学部, 助教授 (90039339)

研究期間 (年度) 1991 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードカット野菜 / 鮮度保持剤 / ダイコン / ポリフェノール酸化酵素 / ポリフェノール酸化酵素インヒビター / 酵素的褐変 / 褐変防止 / 褐変阻害 / 鮮度保持態 / ポリフェノ-ル酸化酵素 / ポリフェノ-ル酸化酵素インヒビタ-
研究概要

カット野菜の鮮度保持、特にその切断面の酵素的褐変の防止を目的として、ポリフェノール酸化酵素(PPO)インヒビターを主体とする鮮度保持剤の開発とその利用に関する基礎的研究を行った。すなわち、さきに高いPPOインヒビター活性を認めたダイコン抽出液について、それに含まれるインヒビターの本体の更なる精製と性質の検討を行い、以下の成果を得た。還元物質としてのアスコルビン酸をキュウリ酵素により酸化させた後のダイコン抽出液について、残存するタンパク質を加熱変性により、また色素等を有機溶媒により除去した。この試料液について、ゲル濾過、逆相クロマト及び薄層クロマトにより、精製し、2個のインヒビター画分(A及びB)を得た。このうち、阻害活性の高かったA画分について、さらに、ベンゼン:メタノールを溶媒とする薄層クロマト、つづいて高速液クロを行うことにより、ほぼ均一なインヒビター画分を分取することができた。この画分は270nm付近に吸収のピークを示し、ポリフェノールの呈色反応である塩化鉄反応に陽性であったが、タンパク質の呈色反応であるニンヒドリン反応には陰性であった。さらにゲル濾過においてグルコースより後方に溶出することから、ダイコン抽出液に存在するインヒビターは同定はできなかったものの、その本体はかなり低分子の一種のポリフェノール化合物であると考えられた。また、このインヒビターはレタスPPO活性を拮抗的に阻害し、レタスのみならず、ゴボウの切断面の褐変をも強く阻害することが明らかとなった。これらのことから、ダイコンに存在するPPOインヒビターはカット野菜の切断面の褐変防止を主目的とする鮮度保持剤として利用可能なことがわかった。しかし、その実用化のためには精製法の簡素化、安全性の確認等が必要であると考えられる。

報告書

(4件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 藤田修二: "Spectrophotonetric determination of phlorogrucinol oxidase activity based on difference spectra." Bull.Fac.Agr.,Saga Univ. 74. 81-86 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] FUJITA,Shuji: "Spectrophotometric determination of phloroglucinol oxidase activity based on difference spectra" Bull.Fac.Agr., Saga Univ.No74. 81-86 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤田修二: "Spectrophotometric determination of Phlorog〓ucinol oxidase activity based on difference spectra" Bull.Fac.Agr.,Saga Univ.74. 81-86 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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