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カマバチ類の寄生・捕食者としての特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03660045
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 植物保護
研究機関島根大学

研究代表者

北村 憲二  島根大学, 農学部, 助教授 (90112119)

研究期間 (年度) 1991 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードカマバチ / 産卵行動 / 捕食行動 / 寄主密度 / 性配分 / 日齢 / 日長 / 発育日数 / トビイロカマバチ / 寄主サイズ / 産卵能力 / 捕食寄生者 / 休眠
研究概要

トビイロカマバチ、クロハラカマバチ、キアシカマバチ及びサカイカマバチの産卵行動と捕食行動について観察した。それらのカマバチの産卵と捕食行動のパターンは類似していた。産卵のパターンは12のステージに、捕食のパターンは10のステージに分けられた。産卵及び捕食中の触角の動きはカマバチの種によって違いがみられた。
次にカマバチ類の越冬生態を調べた。トビイロカマバチとキアシカマバチのそれぞれに寄生されたヒメトビウンカ4齢幼虫、及びトビイロカマバチの前蛹を屋外の網室内で冬期間保存したが、翌春それらの幼虫や前蛹からはカマバチ成虫は出現しなかった。また、トビイロカマバチとナカガワカマバチに寄生されたセジロウンカ及びクロハラカマバチに寄生されたヒメトビウンカを長日(16L)と短日(8L)で飼育した。その両日長下での3種カマバチの発育日数には、明確な差異は認められなかった。ある種の寄主蜂の休眠は寄主の生理状態に左右されることが知られているので、カマバチ類もその影響を受けているものと考察した。
次にトビイロカマバチの性配分に及ぼす母親の日齢、寄主の密度、寄主幼虫の齢、寄主の性の影響を調べた。その要約を以下に示す。
1.カマバチ受精メスの3〜5日齢、11〜14日齢、20〜23日齢のものを寄主の第4齢幼虫に寄生させた。子孫の性比は母親の日齢に影響されなかった。
2.寄主密度10頭、40頭及び100頭区間におけるカマバチ子孫の性比には有意な差は認められなかった。
3.寄主の幼虫齢は産卵の頻度と性比に影響を及ぼし、産卵の頻度は第3齢幼虫で最も高く、オス比は第3齢幼虫で反対に最も低かった。
4.寄主の性はカマバチ子孫の性比に影響を及ぼし、メス寄主ではオス寄主よりカマバチ子孫のオス比が低かった。

報告書

(4件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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