研究課題/領域番号 |
03660054
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
蚕糸学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
松本 陽一 信州大学, 繊維学部, 助手 (50021176)
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研究分担者 |
清水 義雄 信州大学, 繊維学部, 助教授 (20150675)
近田 淳雄 信州大学, 繊維学部, 教授 (20021131)
鳥海 浩一郎 信州大学, 繊維学部, 教授 (40016374)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1992年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 新規絹紡複合糸 / 和紡績工程 / 和紡式コア・スパンヤーン / コア・ツインスパンヤーン / 和紡式ツインスパンヤーン / トリプルコア・ツインスパンヤーン / マルチコア糸 / 移動挿入効果 / 絹紡複合糸 / コア・スパン糸 / コア・ツイン・スパン糸 |
研究概要 |
絹製品の用途拡大と活性化を図るために、絹繊維フィラメントとしての生糸(あるいは精練糸)、絹短繊維としての絹紡糸(あるいは紬糸)、および異種繊維の複合化を考えながら、高性能・高付加価値化による新規紡績絹糸の作成を目的とした。新規絹紡複合糸としてはコア・スパンヤーン、ツイン・スパンヤーン、およびコア・ツインスパンヤーンを提案し、和紡精紡機とリング精紡機を用いた糸の作成法を開発・改良した。また、その合理的な糸設計を確立するために、糸構造と物性との関係について検討した。研究結果は次のとおりである。1)コア・フィラメント糸が化学繊維(たとえばポリエステル、ナイロンなど)である場合と比べて、絹/精練糸(生糸)コア・スパンヤーンは複合糸としての強力損失が小さく、シース繊維との馴染みやすさが良かった。また、糸品質の評価法としてコア糸の引抜試験が有用であった。2)コア・ツインスパンヤーンはコア・スパンヤーンとツイン・スパンヤーンの構造を兼ね備えた糸である。コア・ツインスパンヤーンの作成において、コア・フィラメント糸の移動挿入とマルチコア糸の使用が糸強力の増加に効果的であった。移動挿入マルチコア糸では糸表面上にコア糸の出現があり、これが糸強力の増加に寄与することから、全く新しい糸構造であると考えられる。3)複合糸中のコア・フィラメント糸の位置を表す断面形状係数(P値)を用いて、糸を評価したとき、和紡式コア・スパンヤーンはリング式コア・スパンヤーンと比べて断面形状が安定していた。和紡糸の外観的特徴は糸の細い部分が目立ったランダムな太さむらと、毛羽の多いことであった。また、リング糸は和紡糸にくらべて明瞭な周期むらを持っていた。
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