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肥効調節型肥料の水稲生育・収量と環境への影響

研究課題

研究課題/領域番号 03660060
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 土壤・肥料
研究機関山形大学

研究代表者

安藤 豊  山形大学, 農学部, 教授 (90005661)

研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード環境保全 / 肥効調節型肥料 / 施肥窒素利用率 / 低コスト / 水稲 / 利用率 / 環境 / 水稲収量
研究概要

世界的な食糧不足と環境問題を解決するためには、単位面積当たりの収量の向上、低コスト化さらに環境負荷の少ない農業技術の開発が同時に必要とされる。肥料成分の溶出が調節可能な肥料を作物栽培に使用する事は、これらの課題を同時に解決する一つの方法と思われる。特に稲作を考えるときには、肥効調節型肥料と直播栽培を使用する事により効果的な栽培技術の確立が可能と思われる。そこで本年は、圃場試験で移植栽培、直播栽培に各種肥効調節型肥料を使用し、水稲の生育・収量と環境負荷、省力および低コストについて検討を行った。得られた結果の概要は以下の通りである。
(1)ポット試験(乾田直播、湛水直播栽培の比較):水稲の生育は速効性肥料、肥効調節型肥料いずれの場合も湛水直播栽培で多く推移した。施肥窒素の利用率は肥料の種類によらず、湛水直播栽培で5〜10%高かった。速効性肥料と肥効調節型肥料では、肥効調節型肥料で利用率が約40%高かった。
(2)圃場試験(土壌中の無機態窒素の挙動):湛水直播と移植栽培では無機態窒素の挙動には消失時期を除いて差が認められなかった。湛水直播栽培では移植栽培に比較して消失時期が1〜2週間遅れた。肥効調節型肥料の間にも無機態窒素の挙動には差が認められなかった。速効性肥料に比較して、肥効調節型肥料では土壌中の無機態窒素が低く推移した。
(3)圃場試験(水稲の生育・収量):水稲の収量は、湛水直播、移植栽培で差が認められなかった。また、各種肥効調節型肥料と速効性肥料の間にも収量には差が認められなかった。しかし、速効性肥料と肥効調節型肥料では水稲の生育経過が異なり、肥効の持続する肥効調節型肥料で施肥窒素の利用率が高かった。各種肥効調節型肥料では水稲の生育経過が異なり、施肥窒素の利用率が異なる事が予想された。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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