研究課題/領域番号 |
03660094
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用生物化学・栄養化学
|
研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
横越 英彦 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教授 (70109320)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 脳内神経伝達物質 / セロトニン / カテコールアミン / トリプトファン / チロシン / 茶葉成分 / マイクロダイアリシス / ドーパミン / カテコ-ルアミン / 食餌成分 / 加齢 / 重力適応反応 / 明度弁別学習試験 |
研究概要 |
本研究は、食餌組成の変化による脳内神経伝達物質の変動と、一方、老化にともなうある種の脳内神経伝達物質の変動との相関を主にアミノ酸栄養の立場から研究したものである。すなわち、脳機能において重要な役割を果している神経伝達物質の合成・放出は、その前駆物質であるチロシンやトリプトファンなどにより調節されており、それは食餌成分あるいはストレスなどにより変動する。また加齢に伴うある種の神経性疾患・老人性痴呆は、脳機能の低下と考えられ、これらの関連及び機構を明らかにする目的で行なった。 1.離乳直後の雌雄ラットを700日間飼育し経日的に炭水化物あるいは蛋白質を与え、血中インスリン・アミノ酸濃度及びアミノ酸比・脳内神経伝達物質などを測定した。個々のアミノ酸の加齢に伴う変動様式は異なった。加齢とともに糖の吸収は低下しており、また、インスリンの適応にも差異が見られた。血圧は加齢とともに増加するが、雌雄による差異はなかった。食餌組成の違いによる脳内神経伝達物質の変動が加齢とともに低下し、その程度は雄ラットで顕著であった。 2.脳内神経伝達物質の変化と学習行動との関連を、分離大豆蛋白質にメチオニン・スレオニンを補足した場合のオペラント型明度弁別学習試験で調べた。その結果、分離大豆蛋白質にアミノ酸を補足した場合、脳内セロトニン量は減少するが、栄養価は改善され、学習効果は改善された。セロトニン作動性ニューロンの活性化よりも栄養条件と学習効果との相関が示された。 3.脳内微小透析法(マイクロダイアリシス)を用いて、ドーパミンの基質であるチロシンを投与したときの脳線条体でのドーパミン放出の増加を調べた。その他、各種条件下での脳内物質変動機構を解析した。
|