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Pseudomonas属植物病原性細菌の生産する植物毒素の構造と生理作用

研究課題

研究課題/領域番号 03660128
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 製造化学・食品
研究機関東京大学

研究代表者

磯貝 彰  東京大学, 農学部, 助教授 (20011992)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード植物病原性細菌 / Pseudomonas syringae pv.syringae / syringostatin / syringotoxin / syringomycin / ATPase / ^<31>PーNMR
研究概要

1.既に報告者らによって決定されている3種の毒素について,立体構造が不明のまま残されていたのは脂肪酸の3位の水酸基の配置であった.今回,syringomycinを用いて,加水分解物から,脂肪酸を抽出し,MTPAエステルに誘導して,標品のDおよびLのものと比較することにより,その配置をD型と決定した.構造の類似性から,他の毒素についても同じD型と推定している.また,微量成分であるいくつかのsyringostatin類について,MS/MSの手法によって,構造を決定した.
2.3種の植物毒素について,ヤエナリより精製したmembrane ATPaseに対する作用を検討した.その結果,3種の毒素はいずれもrightsideーout型のATPaseでは見かけ上活性化したが,それは,基質であるATPをミセル内側の活性部位へ侵入させた結果と判断された.一方,これら毒素はinsideーout型のATPase,あるいは精製したATPaseには弱い阻害作用を示した.これらの結果から,毒素は界面活性剤型の毒性を示すものと判断した.
3. ^<31>PーNMRを用いて,ヤエナリ培養細胞へのsyringostatinの影響を調べた結果,本毒素は細胞内のpHを低下させた.これはATPaseが阻害された結果,それに連動するプロトンポンプが機能しなくなったためと考えられた.
4.Syringostatin生産菌あるいはsyringomycin生産菌を用いて,インタクトな植物に毒性を示す物質の精製法を検討した.この物質は,きわめて水溶性に富み,また,化学的に不安定な化合物で,精製がきわめて困難であった.今後さらに精製法を検討する必要がある.

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] N.Fukuchi: "Isolation and structure of syringostatins,phytotoixns prodiecd by Pseudomonas syringae pv.syringae lilac siolate." J.Chem.Soc.Perkin Trans.I. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] N.Fukuchi: "Strcutures and stereochemistry of three phytotoxins,syringomycin,syringotoxin and syringostatin,produced by Pseudomonas syrignae pv.syringae" J.Chem.Soc.Perkin Trans.I. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] FーS.Che: "Effects of syringostatin on the plasma membrane ATPase of mung beans(Vigna radiata L.)" Plant Phsyiol.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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