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代謝されにくいアブシジン酸アナログの合成と生理作成

研究課題

研究課題/領域番号 03660136
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 製造化学・食品
研究機関京都大学

研究代表者

平井 伸博  京都大学, 農学部, 助手 (00165151)

研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードアブシジン酸 / ファゼイン酸 / 代謝 / フルオロ化 / メトキシアブシジン酸 / フルオロアブシジン酸 / 8'ーヒドロキシアブシジン酸 / 8'ーメトキシアブシジン酸 / 植物生長阻害物質
研究概要

アブシジン酸(ABA)の代謝を防ぎ活性を高めるために,その8位と9位のメトキシ体とフルオロ体を合成し,活性を調べることを目的した。
メトキシ体は,ヒドロキシメチルジメチルシクロヘキサノンをメチル化後,側鎖の伸長と環部へのエノンの導入を行い合成した。HPLCで条件検討の結果,8体,9体ともChiralpakADカラムで光学分割できることを見出し,両者を(+)体と(-)体に分割した。キラル体の生理活性をレタス発芽,イネ第2葉鞘伸長,オオムギα-アミラーゼ誘導の各試験を用いて調べた。(+)-8-メトキシ体は(+)-ABAに比べイネの伸長を約3倍強く阻害した。(+)-9-Xトキシ体は,レタスとα-アミラーゼ試験で各々(+)-ABAの約10倍と2倍強い阻害活性を示した。ABAよりも活性の強いアナログはこれらが初めてである。8体だけでなく,代謝されない側のメチル基を改変した9体も高い活性を示したことは,メトキシ基が代謝だけでなく,受容体との親和性に影響していることを示唆している。(-)体は(+)体の1/10-1/400の活性しか示さず,メトキシ体の(+)体と(-)体の活性の差はABAの場合よりも顕著であった。このことも,メトキシ体の方がABAよりも受容体の立体要求性に合致していることを示唆している。
モノフルオロおよびジフルオロ体を得るために,上記アルコールとそのアルデヒド体のDASTによるフルオロ化を試みた。アルコールのフルオロ化は困難であったが,シスジメチル体をエーテル中-80゚Cで反応することによってモノフルオロ体を30%の収率で得ることができた。アルデヒド体のジフルオロ化はジクロロメタン中約40%の収率で容易に進行した。これによってフルオロ体の合成ルートを確立できた。
今後,フルオロ体の合成を完成させ,メトキシ体とあわせて,気孔閉鎖や耐寒性試験を行う計画である。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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