研究課題/領域番号 |
03660163
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
杉山 淳司 東京大学, 農学部, 助手 (40183842)
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研究分担者 |
三城 昭義 新潟大学, 農学部, 助教授 (90012004)
岡野 健 東京大学, 農学部, 教授 (30011927)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 三斜晶 / 単斜晶 / セルロースIα / セルロースIβ / 電子回折 / 固体NMR / 磁場配向 / 反磁性磁化率 / 天然セルロース / 固体^<13>CNMR / X線回折 / 天然セルロ-ス / 固体 ^<13>CーNMR / 電子線回折 / X線ディフラクトメトリ- / 反磁性 / 強磁場 |
研究概要 |
平成3年度、4年度の2年間、「2相モデルに基づく天然セルロースの結晶構造解析」という内容で科学研究費の交付を受けた。ここで言う2相モデルとは天然セルロースが三斜晶(Iα)と単斜晶(Iβ)の複合結晶であるというものである。 第一の目的は、2相モデルの最終的な原子座標を求めることであった。そのためには結晶性の良いセルロースを高度に配向させる必要があると考え、磁場配向について検討した。その結果、強磁場を利用すればセルロース結晶の反磁性的性質によって配向制御が可能であることが判明し、高度配向資料また材料の創出に向けての展望を得た。 第二にX線回折法を用いて2相モデルを再検討した。タイトルにある「結晶構造解析」とは多少異なるが、粉末X線回折法のデータから2相モデルに基づく天然セルロースの分類を試みた。粉末としたのは、セルロース種間の3次構造(組織構造や配向など)によるデータの変動を減少させるためであり、またX線回折法を用いたのは、それが極めて広く普及した解析法だからである。これまで天然セルロースの2相性は個体核磁気共鳴、赤外線吸収、電子回折により証明されてきたが、これにX線回折を加えることで、モデルとしての正当性を示すことができた。
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