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有機スズの海藻の着生に及ぼす影響濃度に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03660187
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関東京水産大学

研究代表者

丸山 俊朗  東京水産大学, 水産学部, 助教授 (70041895)

研究分担者 三浦 昭雄  東京水産大学, 水産学部, 教授 (70017028)
橋本 伸哉  東京水産大学, 水産学部, 助手 (10228413)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードノリ / 殻胞子 / 殻胞子採取法 / 船底塗料 / 有機スズ / 着生 / 発芽 / 影響濃度
研究概要

I 実験方法の確立
(1)ノリ穀胞子の採取のための培養条件:短日高温条件で成熟(約1ヶ月を要す)した糸状体から穀胞子が放出するまでの日数は、5〜8日であり、この期間のばらつきは胞子嚢の成熟度に支配される。穀胞子の放出は点灯直後から始まり、5日程度継続し、最大放出速度は放出開始後2〜3日目に起こり、しかも点灯後1〜1.5時間の間である。
(2)暴露方法:2つの方法を検討した。すなわち、(a)界線入りスライドグラス上に有機スズ溶液と殻胞子懸濁液を0.04ml滴下し、これをシャ-レ(径15cm)内に封入して培養する方法と、(b)4.5cm径フラットシャ-レ(容量15ml)にカバ-グラテを置き、この上に所定濃度になるように濃度調整した有機スズ溶液1mlを滴下し、この液滴上に殻胞子懸濁液14mlを注入・混合して培養する方法である。前者(a)法は実験操作が容易であるが、蒸発量が必ずしも安定せず、殻胞子が偏在して着生し、しかも暴露濃度は測定できず、設定暴露濃度でしか論じられないといった欠点がある。後者(b)法では実験操作は幾分(a)法よりも複雑であるが、蒸発による暴露濃度変化の問題がなく、殻胞子のカバ-グラス上の偏在の問題もなく、暴露濃度を測定(検出限界:5μg/l)できる数々の利点を有することが明らかとなった。
(3)着生・発芽に要する時間:上記(B)法による殻胞子着生所要時間は、最低72時間であるが、より確実な着生と各段階の発芽体(8細胞発芽体程度まで)を定量的に求めるには96時間が適当である。
II 生育に対する影響濃度
TBTOのノリ殻胞子のカバ-グラスへの着生に及ぼす50%影響濃度は9μg/lであった。着生・発芽したものを非発芽体、発芽管形成体、2細胞体、3細胞、4細胞体および5細胞以上の発芽体に分別計数すると、4.7μg/lですでに多細胞体が確実に減少しており、影響濃度はさらに低濃度あることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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