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クルマエビの肉質に対する各種コラ-ゲン分子種の寄与

研究課題

研究課題/領域番号 03660210
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産化学
研究機関京都大学

研究代表者

吉中 禮二  京都大学, 農学部, 講師 (70026483)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードクルマエビ / 肉質 / コラ-ゲン分子種 / ARーI型コラ-ゲン / ARーII型コラ-ゲン / サブユニット組成 / 死後変化 / 肉質軟化
研究概要

1.クルマエビ筋肉に存在するコラ-ゲン分子種とその性質
クルマエビの腹部筋肉からペプシン可溶性コラ-ゲンを出発材料として,塩分画法,pH分画法および各種のクロマトグラフィ-によってコラ-ゲンを分画し,さらに電気泳動ならびにアミノ酸分析を行なった。得られた結果からクルマエビの筋肉にはARーIa型,ARーIc型ならびにARーII型コラ-ゲンと命名した4種類のコラ-ゲンが存在することが確認された。前3者のコラ-ゲンのサブユニット組成はそれぞれ[α1(Pr)]_3,[α1(Pr)]_2α2(Pr),α1(Pr)[α2(Pr)]_2と決定されたが,ARーII型コラ-ゲンの組成についてはなお不明である。
2.クルマエビの筋肉組織におけるコラ-ゲン分子種の分布
精製したARーIa型およびARーII型コラ-ゲンならびにα2(Pr)成分を抗原としてウサギを用いて各抗血清標品を調製し,免疫組織学的手法により各コラ-ゲン分子種の筋肉組織内の分布を調べた。ARーIa型およびARーII型コラ-ゲンは外筋周膜,内筋周膜,筋内膜のいずれにも分布していたが,α2(Pr)成分を含むコラ-ゲン(ARーIbおよびARーIc型)は内筋周膜および筋内膜など細胞膜周辺の細い結合組織にのみ存在することが確認された。
3.クルマエビ筋肉の死後の軟化過程におけるコラ-ゲンの性状変性
クルマエビの死後における肉質の軟化過程でのコラ-ゲンの性状変化を調べた結果,ARーIa型ならびにARーII型コラ-ゲンは何ら変化しなかったが,α2(Pr)関連成分のみが変化することが観察された。
以上の結果から,クルマエビの筋肉の細胞周辺に局在するARーIb型あるいはARーIc型コラ-ゲンが肉質に係わる主要な要素であることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shohshi Mizuta: "Subunit composition of distinct types of collagens in muscle of kuruma prawn Penaeus japonicus" Comp.Biochem.Physiol.B.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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