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食品防腐作用を有する海藻オリゴ糖の調製

研究課題

研究課題/領域番号 03660213
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産化学
研究機関九州大学

研究代表者

北御門 学  九州大学, 農学部, 教授 (90038167)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードアルギン酸 / オリゴ糖 / 静菌作用 / Dーマンヌロン酸 / Lーグルロン酸
研究概要

数種の海藻多糖(アルギン酸、ラミナラン、βー1,4ーマンナン)に研究室保存細菌の細胞外酵素を反応させ、反応終了後2倍量のエチルアルコ-ルを加えて未反応多糖を沈殿させた。アルコ-ル層を蒸発乾固し、析出したオリゴ糖を水に溶解、加熱滅菌してから紙ディスクにしみこませ、50℃で風乾した。予めBacillus subtilisまたはMicrococcus luteusの菌体を散布していた寒天平板培地表面に風乾ディスクを貼付して、30℃に2ー4日間保温した。その結果、アルギン酸オリゴ糖ディスクノ周縁部では細菌の増殖がなく、透明帯が出現し、オリゴ糖の静菌作用が確認された。その他のオリゴ糖ディスクの周縁部には透明帯は出現せず、静菌作用は認められなかった。また、アルギン酸オリゴ糖の静菌作用を一般細菌4株、腸内細菌7株、酵母3株及び黴3株について検討した結果、顕著な静菌作用は一般細菌に対してのみ認められた。
アルギン酸はDーマンヌロン多量画分とLーグルロン酸多量画分とから構成されているが、マンヌロン酸多量画分から調製したオリゴ糖の静菌作用はグルロン酸多量画分からのオリゴ糖のものより強力であった。また、アルギン酸オリゴ糖は腸内細菌によって資化されなかった。最後に、アルギン酸オリゴ糖を調製するために必要な酵素について検討し、Vibrio alginolyticus Alー9またはV.alginolyticus ATCC17749菌株の菌体内あるいは菌体外酵素を使用すれば、強力な静菌作用を有するオリゴ糖の調製が可能であることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 北御門 学,西村 光弘,山口 邦子,中村 孝: "静菌作用を有するオリゴ糖のアルギン酸からの調製" 日本水産学会誌.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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