研究課題/領域番号 |
03660242
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
月岡 存 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (10024572)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 寒中コンクリ-ト / 混和材料 / 高炉セメント / コンクリ-トの凝結時間 / コンクリ-トの初期強度 / コンクリ-トの圧縮強度 |
研究概要 |
長期強度や耐化学性は大きいが初期強度が小さいなどの特徴のある高炉セメントを用いたコンクリ-トを、冬期(寒中)に使用することを目的として、高炉スラグ微粉末がセメントに占める割合(スラグ置換率)、使用する混和剤の種類およびセメントの種類が、低温期における高炉セメントコンクリ-トの圧縮強度等に及ぼす影響について実験的に検討した。主な実験項目は、低温養生と標準養生をしたコンクリ-ト供試体の圧縮強度試験およびコンクリ-トの凝結時間試験である。その結果、次のことが明らかとなった。 1.高炉スラグ微粉末を用いたコンクリ-トにおいて、促進形AE減水剤または早強ポルトランドセメントの使用は、始発時間および終結時間の短縮への効果が大きい。 2.コンクリ-トの初期強度および型枠取り外し時期と養生期間についての検討の結果、促進形AE減水剤の使用または早強ポルトランドセメントの使用は、コンクリ-トの圧縮強度の増進および養生期間の短縮に非常に有効である。また、これらはスラグ置換率の大きさにも影響される。 3.材令28日の圧縮強度の面から、低温期における高炉スラグ微粉末を用いたコンクリ-トにおいて、促進形AE減水剤の使用または早強ポルトランドセメントの使用は問題がないものと考えられた。 以上のことから、冬期に高炉セメントコンクリ-トを使用するにあたり、促進形AE減水剤または早強ポルトランドセメントの使用は非常に有効であるといえる。この場合、用いる混和剤の種類、セメントの種類およびスラグ置換率の大きさの選択については、構造物の種類、環境条件、経済性などを考慮して決定するのがよいと思われる。
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