研究課題/領域番号 |
03660256
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業機械
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
端 俊一 (1992) 北海道大学, 農学部, 助手 (40003115)
南部 悟 (1991) 北海道大学, 農学部, 教授 (30001407)
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研究分担者 |
酒井 憲司 北海道大学, 農学部, 助手 (40192083)
高井 宗宏 北海道大学, 農学部, 助教授 (20001456)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | コンバイン / ストローラック / 穀粒分離選別 / 気流選別 / ささり粒分離 / 穀粒選別率 / スクリーンコンベヤ / ストロ-ラック / 穀粒員失率 / ささり粒 |
研究概要 |
本研究は、普通コンバインのストローラックに替わる新しいわら・穀粒の選別分離方式として、気流による選別分離法を考案・検討したものである。まず、ストローラックの選別メカニズムを実験により解明し、気流を使ったバッチ式選別装置による基礎が入る実験で、その選別メカニズムを明らかにして、実用装置設計のための基礎データを得た。次いで、そのデータをもとに設計したプロトタイプ選別装置により、実用状態に近い条件下で実験を行い、選別性能を確認した。以下に本研究で得られた知見を概説する。 普通コンバインのストローラックは、わらを機体後部へ搬送しながら籾を分離するが、円滑な搬送にはある程度の量が必要である。しかし、わらの量が多いほど籾の分離は悪くなり、さらに、ストローラックのクランク運動は籾の分離を促す一方、わら層を圧密し、さらなる籾の分離を妨げてもいる。選別性能は、2,700〜5,400kg/hのわら処理能率のとき、92.8〜97.3%の選別率が得られた。 考案した選別機構は、気流により層内のわらを動かすとともにわら間隙を広げて膨軟にし、籾の分離を促進するものである。わらの搬送はスクリーンコンベヤで強制的に行い、わら層を圧密するような振動機構は使わない。実用状態に近い条件下での実験で、気流は効果的にわら間隙を広げるとともに、層内のわらを動かし、良好な選別率を得ることが確認できた。また、スクリーンコンベヤの前端および後端で、適当な落差を設けると、層内にわらの動きを生じさせ、選別率を向上させる効果があることも認められた。実験で得られた選別性能から試算すると、コンバインに搭載する選別装置に,幅約70cmのスクリーンコンベヤをもつ本選別機構を2段式として組み込めば、約3600kg/hのわら処理能率で、96%以上の選別率が期待できる。
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