研究課題/領域番号 |
03660289
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産化学
|
研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
島崎 敬一 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (10091547)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | ラクトフェリン / 牛乳タンパク質 / 単球 / トリパノソーマ / フラグメント / Trypanosoma cruzi / レセプタ- |
研究概要 |
ラクトフェリンは分子量が約8万の金属結合性の糖タンパク質であり乳汁に主に含まれるが、血液中にも好中球から分泌されて存在している。その機能は非常に多岐に渡り、多機能性タンパク質と呼ばれるにふさわしいものと考えられる。これらの機能は、例えば鉄などの金属イオンなどの小さな分子から各種の細胞表面までの各種の物質との相互作用がその主要なファクターである。さらにこれら種々の相互作用がラクトフェリン分子を構成している大きさのほぼ等しい二つのlobe(C-lobeとN-lobe)に存在する特定の部位がそれぞれ機能を分担しあっているものと考えられる。そこで、本研究計画の前半においてはラクトフェリンについてトリプシンによる限定分解を行い、各種のクロマトグラフィー操作によって得られたフラグメントのN-末端およびC-末端のアミノ酸部分配列を決定した。その結果、分子量が43-kDaの半分子すなわちC-lobeの分離に成功したことが判明した。しかし、N-lobeについての分離は不首尾に終わった。それは、本実験条件下すなわちトリプシンによる限定分解では完全な形でのN-lobeは得られないことが、ラクトフェリンのトリプシンによる開裂モデルを組むことによって明らかとなった。また、研究計画の後半においては、ラクトフェリンおよびその各種フラグメントの生物活性測定のための指標として、ウシ単球やマウス脾臓およびマウス胎児線維芽細胞で培養したTrypanosoma cruziに対する結合実験法を確立した。
|