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腸内細菌による消化管蛋白質合成促進物質の検索

研究課題

研究課題/領域番号 03660294
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 畜産化学
研究機関名古屋大学

研究代表者

村松 達夫  名古屋大学, 農学部, 助教授 (60166303)

研究分担者 喜多 一美  名古屋大学, 農学部, 助手 (20221913)
古瀬 充宏  名古屋大学, 農学部, 助手 (30209176)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード腸内細菌 / ニワトリ / 消化管 / 蛋白質合成促進 / 揮発性脂肪酸 / アンモニア / 細菌内毒素
研究概要

1.腸内細菌によるニワトリヒナの化消管蛋白質合成促進を引きおこす原因物質として、アンモニア、揮発性脂肪酸及び細菌内毒素の可能性について検討することを本研究の目的とした。
2.通常及び無菌環境で育成したニワトリヒナの飼料に、炭酸アンモニウムまたは粉末酢酸添加物(実験1)を、あるいはリポポリサッカライドを(実験2)添加して2週間飼育した後、十二指腸、小腸及び盲腸重量を測定した。また実験1では最終日に[ ^3H]フェニルアラニンを静脈注射して、これら消化管組織の蛋白質合成速度を測定した。
3.無菌環境に比べ通常環境で飼育したニワトリヒナの十二指腸、小腸及び盲腸における蛋白質合成率及び合成量は有意に上昇した。しかしながら単位RNA当りの蛋白質合成量には環境間の差はみられなかった。
4.飼料へのアンモニウムや酢酸添加が消化管蛋白合成に及ぼす影響は小さく、わずかに盲腸における単位RNA当りの蛋白質合成量が酢酸添加によって有意に上昇したにとどまった。
5.飼料に添加された酢酸は盲腸におけるRNA:蛋白質比を低下させ、蛋白質:DNA比を上昇させた。しかしながらこれらの効果は腸内細菌によるものとは全く逆の作用であった。
6.リポポリサッカライド添加によって消化管組織重量に変化はみられなかったが、腸内細菌によって消化管組織重量は有意に上昇した。
7.以上の結果から、腸内細菌による消化管蛋白質合成促進をもたらす原因物質として、反応性の違いから少くとも酢酸を含む揮発性脂肪酸の可能性は低いものと結論した。
8.アンモニアやリポポリサッカライド添加効果がほとんどみられなかったのは添加レベルが非常に低かったためと考えられ、さらに高レベルでの検討が今後必要であると思われた。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Muramatsu: "Volatile fatty acid is not responsible for enhanced intestinal protein synthesis of the chicken by the gut microflora"

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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