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免疫組織化学によるモチリンの構造推定とその系統発生学的考察

研究課題

研究課題/領域番号 03660299
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

山田 純三  帯広畜産大学, 畜産学部・当教授 (10003104)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードモチリン / 免疫組織化学 / 免疫細胞化学 / 消化管ホルモン / 系統発生学 / 消化管
研究概要

モチリン(以下、Mと略す)は22個のアミノ酸からなるペプチドホルモンで、ブタの十二指腸粘膜から分離され(Brown et al.1971)、胃腸管の自動性刺激作用をもつ。免疫組織化学的研究では、哺乳類のM含有細胞は上部小腸に位置していると報告され、近年、このM様ペプチドのファミリ-の存在が免疫組織化学あるいは放射免疫学を用いた研究によって提唱されている。私は22種の哺乳類と、9種の鳥類および1種の爬虫類について、そのM細胞を豚M部位特異抗血清4種(Rー1104,Rー1106,Rー1105,MBRー02)と、犬M抗血清1種(Rー0220)を用いて、免疫染色を行い、これらの5種の抗血清に対する反応性の違いから、そのMの構造の違いを考察した。
爬虫類のカイマンの成績と鳥類の成績も非常に興味あるものであるが紙面の制約から省略する。
哺乳類では、豚のM細胞はRー1104,Rー1106,Rー1105,MBRー02の4種に反応し、Rー0220に対し弱い反応性を示した。また犬のM細胞は豚MのC端側特異抗血清には強い反応性を示し、N端側特異抗血清には全く反応しなかった。これらは同じ食肉目である猫、ミンク、熊でもみとめられこれらのMの構造は犬に非常に類似していると思われた。鹿、羊を除いて、反芻類の牛、山羊、バ-バリ-シ-プのM細胞はRー1104,Rー1106,Rー1105に強く反応し、MBRー02に非常に弱く反応し、Rー0220に反応しなかった。有袋類のカンガル-とオポッサムではRー1104,Rー1106,Rー1105には強く反応し、他の2種の抗血清には反応しなかった。また食虫目であるハリネズミとジャコウネズミではRー1104,Rー1106に強く反応し、Rー1105に弱く反応し、他の2種の抗血清に反応しなかった。
以上の染色結果はM構造の動物種間での異質性、あるいはM様ペプチドのファミリ-の存在を免疫組織化学的に示唆するものと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yamada,J.,M.Arita et al.: "Immunohistochemical heterogeneity of motilin in the digestive tract of several avian species using regionーspecific motilin antisera." General and Comparative Endocrinology.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Arita,M.,J.Yamada et al.: "Immunohistochemical heterogeneity of motilin in the digestive tract of several mammalian species using regionーspecific motilin antisera." General and Comparative Endocrinology.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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