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新たに分離されたニワトリ腫瘍ウイルス感染鶏の腫瘍病理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03660304
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学
研究機関東京大学

研究代表者

中山 裕之  東京大学, 農学部, 助教授 (40155891)

研究分担者 西澤 誠  癌研究会癌研究所, 研究員 (30192248)
内田 和幸  東京大学, 農学部, 助手 (10223554)
後藤 直彰  東京大学, 農学部, 教授 (70011989)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードmaf / fos / ニワトリ / 癌ウイルス
研究概要

まず最初に新しい癌遺伝子mafの遺伝子産物(Maf)に対する抗体を作製これを用いて正常鶏胚,若齢雛の各臓器を免疫組織学的にしらべた。Maf陽性所見はすべて細胞核に認められた。孵卵10日の胚では脳で陽性細胞が多数観察され,とくに大脳皮質と視葉の顆粒細胞が顕著であった。さらに腎糸球体上皮,肺原基の間葉細胞,心,消化管,軟骨周囲の結合組織細胞が陽性であった。孵卵15日の胚から孵化後5日の雛で,ほぼ同様の分布が観察されたが,とくに肺では孵卵15日で間葉細胞が強陽性を示し,その後,上皮細胞の増数にともなって陽性細胞は減数した。40日の雛では大脳皮質,視葉,腎糸球体ばかりでなく小脳顆粒細胞も陽性であった。若齢雛臓器を用いたノ-ザンブロットの結果,脳,肺,腎でmaf RNAの発現がみられた。mafをもつ癌ウイルス(AS42)の鶏感染実験は進行中。
次に癌遺伝子fos(正常鶏胚では神経系,間葉系の細胞に発現するという報告がすでにある)をもつ癌ウイルスNK24を新生雛に接種,発生する腫瘍を病理学的に観察した。腹腔内(ip)またはwing web(ww)接種後1〜2カ月で半数以上の鶏に腫瘍の発生がみられた。ip接種では消化管漿膜,腸管膜に,ww接種では翼〜大腿部の皮下に米粒大〜雀卵大の白色硬質の腫瘤が多数形成された.腫瘍は組織学的には充実性の線維組織で,大型の多角形腫瘍細胞が散在していた。この細胞は異型度が高く,核分裂像も認められた。
以上のことから、新しい核内癌遺伝子mafは正常のニワトリ発生,成長過程において,fosと同様に,おもに神経系,間葉系の細胞核に発現することがわかった。maf,fosをもつ癌ウイルスのニワトリにおける発癌実験は進行中であるが,fos(NK24)については腫瘍が高率に発生することが認められた。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中山 裕之 他: "Expression of oncogene naf product in the chick embryo and juvenile chicken."

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 中山 裕之 他.: "Pathological Sthdy on the chicken tnmor induced by inoculation with a tumor virus,NK24 that cavvies fos oncogene."

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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