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ネマトライソゾ-ムの細胞内動態および微細形態に関する電顕細胞化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670009
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般
研究機関京都大学

研究代表者

酒井 眞弘  京都大学, 医学部, 助手 (40183363)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1991年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードネマトライソゾ-ム / 酸性フォスファタ-ゼ / PIPES緩衝液
研究概要

目的
本研究は近年我々が発見したネマトライソゾ-ム(肺胞マクロファ-ジの異物貧食時に観察される細く棒状に伸びたライソゾ-ム)が、ライソゾ-ム指標酵素である酸性フォスファタ-ゼ(Acid phosphatase;AcPase)の細胞化学的検出方法や試料の固定方法などを改良することにより、これまで報告されていない組織に存在するか否かを検索することを目的とする。
材料と方法
正常Wistarラットを種々の濃度の固定液(0.1〜2%グルタ-ルアルデヒドと2%ホルムアルデヒドの混合液、PIPES緩衝液pH7.4)にて10〜20分間、室温潅流固定して、各種臓器(肝臓、腎臓、膵臓、顎下腺、十二指腸、小脳など)を採取した。それぞれの40μm厚未凍結片切を作成後、AcPaseを細胞化学的に検出した。常法に従い超薄切片を作成し、酢酸ウラニ-ルとクエン酸鉛の二重染色を行い電顕観察した。
結果と考察
ネマトライソゾ-ムは今回検索したすべての組織に存在していたが、ネマトライソゾ-ム検出に最適の固定条件はPIPES緩衝0.5%以下のグルタ-ルアルデヒドと2%ホルムアルデヒドの混合液にて組織を処理した場合であった。各種細胞内でのネマトライソゾ-ムは肝臓実質細胞では毛細胆管周囲、腎臓の遠位曲尿細管や顎下腺の導管線条部細胞では基底膜陥入部位、膵臓では外分泌細胞の基底部、十二指腸では吸収円柱上皮細胞の側基底部、そして小脳ではプルキンエ細胞の基底部に観察された。このようにネマトライソゾ-ムは細胞の周囲に局在する傾向があり、通常形態のライソゾ-ムとは異なった細胞内分布を示していた。このようなネマトライソゾ-ムの機能の解析は今後の課題である。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] TANAKA,T.,SAKAI,M.and OGAWA,K.: "Cytochemical Localization of Acid Phosphatase in Normal and Cataractous Rat Lenses" Acta Histochem.Cytochem.23. 793-804 (1990)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] SAKAI,M.,LUO,S.Q.and OGAWA,K.: "Distribution of Electric Charges and Wheat Germ Agglutinin Binding Sites on Isolated Lysosomes of Rat Liver" Acta Histochem.Cytochem.25. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] SAKAI,M.and ARAKI,N: "Lysosomes In Electron Microscopic Cytochemistry and Immunoーcytochemistry in Biomedicine,Eds.T.Barka and K.Ogawa" CRC Press,Inc.,Florida,U.S.A., (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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