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涙腺導管部細胞における電解質分泌・吸収による涙液イオン組成調節機序の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670034
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関東北大学

研究代表者

斎藤 禎隆  東北大学, 医学部, 講師 (80004670)

研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード涙腺 / イオンチャンネル / Clチャンネル / Kチャンネル / 外分泌 / マウス / 細胞膜 / パッチクランプ
研究概要

(1)方法:ウイスタ-系雄ラットの眼窩外涙腺を麻酔下に摘出し、被膜を除去した後、コラゲナ-ゼとヒアルロニダ-ゼそれぞれ50u/mlを加えた代用液で45分間37℃で振盪、その後パスツ-ルピペットを用いて分散させ、腺房と導管の細片よりなる標本を作成した。消化酵素を洗い去ったのち、標本を倒立顕微鏡のステ-ジに設置した潅流実験槽に移し、パッチクランプ法を用いて、導管細胞膜の膜電流を測定した。用いられた導管は、腺房からの第1次流出路である介在部と、介在部が合流し線条部に移行するまでの部分である。
(2)成績
側底膜に以下の種類のイオンチャネルの存在を明らかにした。
(a)Cl^ーチャンネル:10^<ー5>M以上の高いCa^<2+>濃度で活性化され、ユニットコンダクタンスは18pSである。NPPBで開確率が減少される。開確率の電位依存性は顕著ではない。
(b)Cl^ーチャンネル:±50mVの膜電位の範囲で開口する約160pSのコンダクタンスをもつチャンネルで、9ーACでブロックされない。
(c)K^+チャンネル:リンゲル中にて内向き整流を見せる100〜120pSのコンダクタンスを有するチャンネルで、開確率は脱分極により増大する。
(d)Cl^ーチャンネル:12pSのコンダクタンスを有する。
(3)考察と結論
介在部導管細胞側底膜に少なくとも4種のCl^ーおよびK^+チャンネルが存在することが判った。従来介在部では涙液の組成の変化に関与しないと考えられているが、これらチャンネルの賦活、抑制など制御の機序の研究により、介在部導管機能として新たなものが賦与される可能性がある。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 斎藤 禎隆: "ラット涙腺葉内導管細胞膜のイオンチャンネル" 生理学雑誌. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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