研究課題/領域番号 |
03670073
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境生理学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
石川 巧一 群馬大学, 生体調節研究所, 助教授 (80143238)
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研究分担者 |
大江 良秀 群馬大学, 生体調節研究所, 教務員 (80125830)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 視床下部 / 神経再生 / 成長因子 / 軟膜 / 移植 / 神経栄養因子 / 脳軟膜 / 線維伸展 / IGF / IGFBP / 神経成長因子 / 生存率 / 下垂体摘除 / 正中隆起 / グリア / POMC |
研究概要 |
本研究課題は、視床下部における神経線維の伸展のメカニズムを追究し、同時に想定されている神経線維誘導物質の同定を目指して行ったものである。目的を達成するため、標的組織である正中隆起を構築する細胞の同定から始め、脳軟膜の重要性を明らかにし、未知の因子の単離同定を目指して現在も研究を続けている。その、経過を概要する。最初、標的組織には無数の神経線維、アストログリア、マイクログリア、血管由来の細胞、軟膜由来の細胞に加えて、POMC神経細胞体が分布していることを明らかにした。次に、発生過程や下垂体摘除におけるこれらの細胞の変動を解析し、線維の伸展と関連するものは脳軟膜と血管系であることを突き止めた。更に、下垂体摘除により誘導される神経線維の再生現象を解析し、線維の伸展には脳の軟膜細胞が重要であることを明かにした。そこで、軟膜細胞の大量培養系を確立し、条件培養液中に強い神経栄養活性を見い出した。この活性はFGFの神経細胞に対する効果とは明らかに異なっていた。この因子を検討した結果、主成分としてIGF-IIとIGFBP-2が検出され、同時にIGF-IIの活性発現に必須の極く微量の蛋白因子(+α)の存在が明らかとなった。一方、軟膜細胞の生産分泌する蛋白成分を分析し、軟膜が生理的に重要な蛋白因子(例えば、β-trace蛋白など)を多数産生していることを確認できた。本研究課題を通して、軟膜は従来考えられてきた機能を遥に越えた高度な機能を司っていることが明らかとなった。
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