研究課題/領域番号 |
03670093
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 東邦大学 (1992) 東京大学 (1991) |
研究代表者 |
山下 茂 東邦大学, 医学部, 教授 (80126193)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 細胞周期 / M期開始 / MPF / cdc2キナーゼ / プロテインキナーゼ阻害薬 / プロテインキナーゼ阻害棄 / cdc2キナ-ゼ / プロテインキナ-ゼ |
研究概要 |
アフリカツメガエル未受精卵からMPF硫安画分を得て、このMPF活性及びcdc2キナーゼ活性に対するK252誘導体及びスタウロスポリンの抑制作用について調べた。K252a及びスタウロスポリンは、MPA活性をそれぞれ15μg/ml、1.5μg/mlのIC_<50>で、cdc2キナーゼ活性をそれぞれ3.5μg/ml、0.4μg/mlのIC_<50>で抑制した。また、K252b、KT5926はそれぞれ、0.15μg/ml、60μg/mlのIC_<50>でcdc2キナーゼ活性を抑制し、抑制作用の強さは、K252b>スタウロスポリン>K252a>KT5926の順序であった。cdc2キナーゼは、特にK252bに対する感受性がK252aの20倍以上であることなどの点で、他のプロテインキナーゼと異なることが判明した。プロテインキナーゼ阻害薬のMPF活性化の過程における作用についても検討した。30μg/ml K252aと1.5μg/ml K252bとのcdc2キナーゼ活性に対する抑制作用はほぼ等しいにもかかわらず、前者はcdc2タンパク質の脱リン酸化及びp110のチオリン酸化を抑制したのに対して、後者では抑制作用がみられなかった。このことから、MPFの活性化に関与するプロテインキナーゼはcdc2キナーゼとは異なることが示唆された。培養細胞のM期開始に対する抑制作用はスタウロスポリンが最も強く、K252aがこれに次ぎ、K252bは更に弱かった。これはK252bの細胞膜透過性がK252a、スタウロスポリンに比べて低いことによっても説明可能であるが、M期開始の抑制がcdc2キナーゼ以外の作用点に薬物が作用することに基く可能性も考えられる。スタウロスポリン、K252aは、細胞に直接作用させる場合には、M期開始に対する抑制効果よりも細胞毒性の影響が強いのに対し、K252bは細胞毒性の少ない濃度範囲でM期開始を抑制した。これはK252bが比較的高い特異性をもってcdc2キナーゼを阻害するためであろう。
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