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消化管の壁内神経回路網及び機能調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 03670108
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関長崎大学

研究代表者

谷山 紘太郎  長崎大学, 医学部, 教授 (70030898)

研究分担者 丹羽 正美  長崎大学, 医学部, 助教授 (20136641)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード消化管壁内神経系 / 消化管運動機能調節機構 / ドパミン受容体 / オピオイド受容体 / セロトニン受容体
研究概要

消化管に存在する内因性活性物質(ドパミン、オピオイド、セロニトン)の受容体の局在とサブタイプを検索し、消化管運動調節機構を解析するとともに、これらの受容体に作用する消化管運動機能調節薬の作用機構を明らかにした。1.胃内の副交感神経節後線維上でドパミンD_2受容体が存在し、この受容体が活性化されるとアセチルコリン(ACh)遊離が減少して胃運動が低下するので、胃の不快感が生ずる。クレポプリドはドパミンD_2受容体を遮断することにより、ACh遊離減少を解除して胃運動を正常に回復させる。2.腸運動に関与するオピオイド受容体はμとκがあり、μ受容体作用薬は腸運動に対して促進と抑制の両作用を示す。この理由は、μ受容体はコリン作動性とアドレナリン作動性(コリン作動性神経の活動を制御している)の両神経上にあり、アドレナリン作動性神経上のμ受容体の方が親和性が高いので、μ受容体作用薬の低濃度はコリン作動性神経上の受容体に作用せず、アドレナリン作動性神経上の受容体に作用してノルアドレナリン(NA)の遊離を抑制するために、アドレナリン作動性神経のコリン作動性神経に対する制御作用が低下(脱抑制)することによって、却ってACh遊離が増加するためである。μ受容体作用薬の高濃度は両神経の活動を低下させるために、腸運動が低下する。トリメプチンはμκの両受容体に作用するが、μ受容体に対する親和性が高いために、腸運動に対してその低濃度では亢進し、高濃度では抑制する。3.腸のコリン作動性神経上にはセロトニン5HT_1,5HT_3と5HT_4受容体が存在し、5HT_1受容体の活性化はACh遊離を抑制して腸運動を低下し、5HT_3と5HT_4受容体の活性化はACh遊離を促進して腸運動を亢進する。シサプリドは5HT_1受容体を遮断し、5HT_4受容体を活性化することによりACh遊離を促進して腸運動を亢進する。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Koichiro Takeda: "Clebopride enhances contractility of the guinea pig stomach by blocking peripheral D_2 dopamine receptor and alphaー2 adrenoceptor" J.Pharmacol.Exp.Ther.257. 806-811 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Kohtaro Taniyama: "Cisapride stimulates motility of the intestine via the 5ーhydroxytryptamine receptors" J.Pharmacol.Exp.Ther.258. 1098-1104 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Kohtaro Taniyama: "Dual effect of trimebutine on contracility of the guuinea pig ileum Via the opioid receptors" Gastroenterology. 101. 1579-1587 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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