研究課題/領域番号 |
03670112
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
増渕 美子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (10081639)
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研究分担者 |
赤池 真理 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (70211000)
渡辺 実 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (10191800)
田中 政巳 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (00171801)
熊井 俊夫 (熊井 秀夫) 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (40139671)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 高脂血症 / DNA損傷能 / アルキル化塩基 / 前立腺前葉 / Androgen receptor / Steroid hormones / 高血圧自然発症ラット(SHR) / 前立腺癌 / androgen receptor |
研究概要 |
遺伝的脂質代謝異常ラットの開発と特性:Sprague Dawleyラット(SD)の選択的兄妹交配によってhypercholesterolemic rat(HLR;高脂血症ラット)を開発した。HLRは雌雄共にsteroid生合成異常(雌:低estrogen、雄:低androgen)に伴うhypo-gonadismを認めた。又、HLRの副腎は雌雄共にhypercorticarismを認め、これは高cholesterol血症に伴う副腎cholesterolのpool-sizeの増大に起因すると予測された。なお、HLRお前立腺前葉のandrogen receptorは高kd、低Bmaxを示し、その去勢によって親和性と数の増加が認められた。 以上から、(1)HLRは性腺steroidogenesisの障害とこれに基づく繁殖能力低下と不妊が見出された。(2)副腎はhypercorticarismを示し、11β-hydroxylation、18-hydroxylation及びlipoprotein移動の亢進が認められた。(3)HLRの前立腺前葉のreceptorはandrogenに非依存的で肥大を示した、これは高cholesterolの面からも、ヒトBPH(前立腺肥大)のモデルとしても使用可能が推定された。 II.HLRのagingにおける末梢血リンパ球のbreomycin(BLM)誘発染色体異常頻度:BLM各濃度に対し、染色体異常とaging変化は有意相関関係を示した。BLM誘発のDNA損傷の修復は年齢の増加と共に減少を示した。自然誘発染色体異常の発生頻度には、HLRとSDの間に有意差はなかった。 以上から、HLRではBLM誘発の染色体構造異常の発現は低値傾向(一部、有意低値)を示した。これはHLRの染色体でBLMによるDNAの二本鎖損傷に対する修復能などの機構の障害の存在を推定させた。
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