研究課題/領域番号 |
03670117
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
土田 成紀 弘前大学, 医学部, 教授 (20142862)
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研究分担者 |
畑山 一郎 弘前大学, 医学部, 講師 (40133871)
佐藤 公彦 弘前大学, 医学部, 助教授 (70003655)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | グルタチオンS-トランスフェラーゼ / 血管弛緩因子 / 一酸化窒素 / ニトログリセリン / グアニル酸シクラーゼ / 活性酸素 / グルタチオン / ヘム / ポルフィリン / グルタチオンSートランスフェラ-ゼ / グアニル酸シクラ-ゼ |
研究概要 |
1.グアニル酸シクラーゼを活性化するヘマトポルフィリン、ニトロプルシドや過酸化水素などにより、ヒト血管の主要なグルタチオンS-トランスフェラーゼ(GST)分子種であるGST-πは不活性化された。 2.ヒトGST-πおよびラットの対応する分子種GST-Pは過酸化水素処理によりサブユニット内やサブユニット間のシスティン残基間でS-S結合を形成した。さらに、部位特異的突然変異法を用いて、S-S結合と不活性化に係わるシスティン残基を同定した。 3.GST-Pを発現させた大腸菌ではカタラーゼなど数種類のタンパク質が減少し、低濃度の過酸化水素で増殖が抑制された。大腸菌で発現させたGST-Pはサブユニット1モル当り0.5〜1モルのヘムを結合していると考えられた。 4.クロフィブレートなどのペルオキシソーム増殖剤投与や紫外線・放射線照射などにより酸化的ストレスに置かれた場合、ラットやヒト組織でのGST-P、GST-πの発現は抑制された。紫外線によるラット表皮細胞でのGST-P mRNA量の低下には、GST-P遺伝子上流のサイレンサー領域が関与することが示唆された。 5.ヒト血管のmuクラスのGST分子種はニトログリセリンから亜硝酸を放出する。一酸化窒素(NO)を放出することが知られているニトロプルシドと亜硝酸(NO_2)はGST-μの活性を抑制し、活性の50%を抑制する濃度(IC_<50>)はそれぞれ、0.05mMと0.39mMであった。MuクラスのGST分子種のニトログリセリンに対するKm値は1.1〜2.5mMであることから、ニトログリセリンから産生される低濃度の亜硝酸によって活性が抑制されることが示唆された。
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