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ヒト大動脈疾患における中膜平滑筋細胞障害に関する分子病理学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 03670161
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

細田 泰弘  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051218)

研究分担者 杉浦 仁  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10162869)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード鶏胚眼組織 / Bruch膜 / 脈絡膜 / エラスチン / in situ hybridization / ヒト大動脈 / 中膜平滑筋
研究概要

本年度はヒト大動脈中の平滑筋細胞によるエラスチン合成に関する検討に先立ち、結合組織におけるエラスチン代謝の分子病理学的解析の第一段階として、a)鶏胚眼組織におけるエラスチンについて光学顕微鏡的および電子顕微鏡的に検討するとともに、b)in situ hybridization法によりBruch膜および近傍の組織のエラスチン産生細胞の同定を試み、さらにc)ノ-ザンプロット法によりエラスチンmRNAに関する検討を行い、以下の結果を得た。
(1)毛様体突起部脈絡膜および毛様体扁平部脈絡膜には光顕的および超微形態学的に弾性線維が認められた。突起部脈絡膜で認められた随性線維は毛様体の隆起の方向にほぼ一致し、毛様体扁平部では強膜に平行に走行していた。(2)Bruch膜には電顕的に膠原線維の内層と外層の間に弾性線維構造が認められた。後部脈絡膜には弾性線維は認められなかった。(3)毛様体脈絡膜、後部脈絡膜の器官培養の結果、トロポエラスチンの合成は後部脈絡膜に比して毛様体突起部および扁平部に著明に認められた。このエラスチンの一次構造は動脈で合成されるエラスチンの一次構造と同一であった。毛様体脈絡膜から抽出したRNA中にノ-ザンプロット法により約24Sの位置にバンドが認められ、そのサイズは鶏胚大動脈中膜平滑筋細胞のエラスチンmRNAと同じであった。(4)光顕的および電顕的に弾性線維が認められた毛様体突起部および毛様体扁平部脈絡膜に存在する線維芽細胞にはエラスチンmRNAの局在が認められ、後部脈絡膜に存在する細胞には局在は認められなかった。
現在は集積した各種大動脈疾患の手術材料・剖検材料につき、光顕的・電顕的観察、ヒトエラスチンcDNAプロ-プを用いたin situ hybridizationを行い、解析を行っているところである。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 内田 正浩: "鶏胚眼Bruch膜およびその近傍の組織におけるエラスチン遺伝子発現の組織学的,生化学的研究" 慶應医学. 68. 367-380 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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