研究課題/領域番号 |
03670163
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
玉置 憲一 東海大学, 医学部, 教授 (50055860)
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研究分担者 |
大西 保行 実験動物中央研究所, 研究員 (70201382)
中村 雅登 東海大学, 医学部, 講師 (00164335)
上山 義人 東海大学, 医学部, 助教授 (30072408)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 多剤耐性遺伝子 / in vivo抗癌剤感受性 / 腫瘍Xenogaft / RT-PCR / P糖蛋白質 / 病理診断 / P糖蛋白 / ヌ-ドマウス / PCR |
研究概要 |
病理材料におけるMDR1遺伝子発現を定量して薬剤感受性を予見することは診断上重要な課題である。本研究は、ヒト腫瘍担癌実験動物モデルを作成し、短期間に病理材料から薬剤耐性を正確に判定する方法を確立することを目的とした。腫瘍手術切除材料103例およびヒト腫瘍ヌードマウス移植Xenograft34株を対象とした。Xenograftをヌードマウス皮下に移植し臨床治療相当量の抗癌剤を投与し化学療法を施し14日後のT/C値からXenograftの抗癌剤感受性を判定した。Xenograft34株中30株はVORに対して薬剤耐性を示し、そのうちの24株がDOXに対して交差耐性を呈し、多剤耐性と判定された。腫瘍手術材料103例中93例でMDR1遺伝子の発現が認められ、また、多剤耐性を示したXenograft24株中13株でMDR1遺伝子の発現が認められたが、発現レベルはXenograftによって多様であり、またin vitroで耐性を示すKB8-5株より低レベルであった。以上より、in vivoでも一部の腫瘍において、MDR1遺伝子の発現の有無が腫瘍の自然多剤耐性現象に関連している可能性が示唆された。また、腫瘍XenograftにおけるMDR1遺伝子の発現レベルはin vitro培養株に比して低く、in vivoにおいては正常より数倍レベルのMDR1遺伝子の発現で抗癌剤に対して交差耐性を生じることが示唆された。一方、多剤耐性Xenograft株24株中11株ではMDR1遺伝子の発現は認められず、多剤耐性現象にはMDR1遺伝子の過剰発現以外の機序の関与が示唆される。本研究で確立したin vivo抗癌剤治療実験モデルは、今後、多剤耐性のin vivoにおける獲得機序を解明するのに有用である。
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