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日本住血吸虫卵形成に関与する雌性特異的遺伝子fs800のクローニングと構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 03670194
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学
研究機関高知医科大学

研究代表者

吾妻 健  高知医科大学, 医学部, 助手 (40117031)

研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードマンソン住血吸虫 / 雌性特異的遺伝子 / 卵殻タンパク質遺伝子 / fs800遺伝子 / fs800 / 日本住血吸虫 / DNA / 卵殻タンパク遺伝子 / クロ-ニング
研究概要

日本住血吸虫のfs800遺伝子をクローニングするためにマンソン住血吸虫のfs800cDNAをプローブとして用い、日本住血吸虫のcDNAライブラリーとgenomicライブラリーのそれぞれ2万個,5万個のプラークをスクリーニングをしたが、陽性のプラーグは得られなかった。これは両種のfs800遺伝子のホモロジーが低く、ハイブリダイズできなかったものと思われる。しかし、マンソン住血吸虫のgenomicライブラリーを同一プローブでスクリーニングしたところ2個の陽性プラークを得ることに成功した。このプラークから得たDNAを精製し、EcoRIで消化してサザンブロットハイブリダイゼーション解析をおこなったところ、5.5Kbpフラグメントがプローブとハイブリダイズすることがわかった。そこでこのフラグメントをSalIで消化とfs800遺伝子を含むSalI-EcoRIフラグメントをプラスミッドベクターpGEM(-)にサブクローニングしシーケンス解析を行なった。その結果まずイントロンはcDNAの塩基配列と比較した結果、ないことがわかった。またprimer extentionの方法を用いてmRNAの5′末端を調べたところ、cap siteの配列はCATAAであった。また5′上流のregulatory部域には、TATAbox及びCAAAT配列、さらに上流にTCACGTというDrosophila及びカイコのchoriongeneにおいて重要な調節的役割を果しているが知られている配列も見出された。このように、マンソン住血吸虫のfs800geneはショウジョウバエやカイコにおけるregulatory部位の遺伝子構造に類似し、同様の遺伝子制御機構により調節を受けているものと推察された。さらにすでに知られている2つの雌性特異的発現遺伝子p14,p48にも同じ配列が、同様のサイトで見出されており、これらの虫卵卵殻タンパク質遺伝子及び関連遺伝子は、同調的発現調節を受けているものと考えられた。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 吾妻 健: "マンソン住血吸虫卵形成に関与する雌性特異的遺伝子fs800のcharacterization" 寄生虫学雑誌. 40. 90 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeshi AGATSUMA: "Characzation of a Schistosoma mansoni Female-specific Gene,fs800" Eightth Japan-China Joint Seminar on Parasitic Diseases. 8. 53-55 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Agatsuma: "Characterization of a Schistosoma mansoni Female-specific gene, fs 800" Eighth Japan-China Joint Seminar on parasitic Diseases. 8. 53-55 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Agatsuma: "Characterization of a Schistosoma mansoni female-specific gene (fs 800) involved in egg shell protein production." Jpn.J. Parasitol. 40. 90 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 吾妻 健: "マンソン住血吸虫卵形成に関与する雌性特異的遺伝子fs800のcharacterization" 寄生虫学雑誌. 40. 90 (1991)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Takeshi AGATSUMA: "Characterization of a Schistosoma mansoni Female-specific Gene fs800" Eightth Japan-China Joint Seminar on Parasitic Diseases. 8. 53-55 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] T.Agatsuma & P.T.Loverde: "The characterization of a Schistosoma mansom' femaleーspecific gene,fs800" Experimental Parasitology. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 吾妻 健,P.T.Loverde: "マンソン住血吸虫卵形成に関与する雌性特異的遺伝子fs800のcharacterization" 寄生虫学雑誌. 40. 90 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] T.Agatsuma & K.Terasaki: "Clonal diversity of triploids of the Japanese Fasciola species and relationships with other species of Fasciola" International Journal for Parasitology. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] T.Agatsuma et al: "Electrophoretic evidence for hybrid origin of tetraploid Paragonimus westermani discovered in northeast China." Parasitology Research. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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