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リポタイコ酸の分子構造と免疫薬理作用との相関について

研究課題

研究課題/領域番号 03670214
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 細菌学
研究機関岡山大学

研究代表者

加藤 慶二郎  岡山大学, 歯学部, 教授 (50028718)

研究分担者 苔口 進  岡山大学, 歯学部, 助手 (10144776)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードStreptococcus faecalis / リポタイコ酸 / 腫瘍壊死因子産生誘導 / インタ-ロイキン6産生誘導 / インタ-フエロン産生誘導
研究概要

1.ICRマウスにP.acnesの加熱死菌(1.5mg)を静注し,1週間後にS.faecalis ATCC 9790からFisherの方法に準じて分離したLTA標品を静注し,1.5時間および4時間後に採血した血清についてそれぞれIFNα+βおよびIFNγ活性をしらべた。LTA2はIFNα+βならびにIFNγを誘導し,酸処理したLTA2も弱いながら両IFNを誘導した。しかしLTAー2より著しく弱く,アルカリ処理LTAー2もIFNの誘導能力を示さなかった。
2.固形型Meth A fibrosarcoma細胞(2×10^5細胞/マウス)を接種し,腫瘍が7ー8mnの大きさになった時Nーアセチルムラミルジペプチド(MurNAcーLlaーDーisoーGln,MDP)100ug/マウスを静脈注射し,4時間後にLTA標品(4ー100ug/マウス)あるいはE.coliLPS(0111:B4)を0.1ug/マウスに静脈注射して経日的に腫瘍の大きさ(長径×幅径) ^<1/2>を測定し,LTA標品の抗腫瘍活性を調べた。LTA1,LTA2および酸水解LTA2(100um/マウス)は著明に出血性壊死と腫瘍の完全退縮をおこし,5匹中4匹のマウスについて完全治癒が見られた。しかしアルカリ処小LTA投与では腫瘍の排除は認められなかった。またMDP前処理なしのマウスではいずれのLTA標品も腫瘍の排除はみとめられなかった。
3.MDP(100ug)を静注庁射したC3H/HeNマウスに4時間後LTA標品を静注し,90分後採血して分離した血清についてI1ー6依存性マウスハイブリド-マ-クロ-ンであるMH60・BSF2細胞の増殖促進活性を調べた。LTAー2に著明なI1ー6活性を認めた。
4.平均体重2.97kg±0.05(S.E.),±0.17(S.D)のウサギ10匹について,LTAー2の100ug/ml/kgを投与し,△TO.72℃±0.27(S.D),±0.09〔S.E.)の発熱を認めた。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Osamu Tsutsui: "Relationship of the chemical structure and immunobiological activities of lipoteichoic acid from streptococcus feacalis(Enterococcus hirae)ATCC 9790" FEMS Microbiology Immunology. 76. 211-218 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 苔口 進: "Streptococcus faecalis(Enterococcus hirae)ATCC 9790のリポタイコ酸の化学構造と免疫・生物学的活性" 日本細胞菌学雑誌. 46. 276 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 高田 春比古: "細菌由来の非内毒素性サイトカイン誘導物質に対するC3H/HeNならびにC3H/HeJマウスの応答性" 日本細菌学雑誌. 47. 202 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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