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発現制御可能なヒトサイトメガロウイルスベクタ-の構築

研究課題

研究課題/領域番号 03670237
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関東海大学

研究代表者

竹腰 正隆  東海大学, 医学部, 助手 (80221373)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードヒトサイトメガロウイルス / 発現ベクタ- / 組み換えウイルス / ワクチン / 誘導ベクタ-
研究概要

サイトメガロウイルス(HCMV)に誘導可能なプロモ-タ-を導入した外来遺伝子を挿入してその発現制御を検討した結果、
1.マウスメタロチオネインプロモ-タ-(P MT)の下流に大腸菌のlacZ遺伝子およびSV40ウイルスのpolyAシグナルを付加した遺伝子をHCMVに外来遺伝子を導入するためリプレイスメントベクタ-に挿入した。これをHCMV DNAと共に人胎児肺細胞にコ-トランスフェクションしたところ目的の遺伝子が挿入された組換えウイルスが生じた。
2.この組換えウイルスは重金属の存在化でlacZ遺伝子を発現した。重金属の種類では亜鉛が最も効果的でまた細胞に対する毒性が低かった。
3.50μMの亜鉛イオン存在下では、組換えウイルス感染後からlacZ遺伝子の産物であるβーガラクトシダ-ゼが感染細胞内に蓄積し、感染72時間でピ-クに達する。以後は横這いとなるが、その産生量は極めて多く、例えばSV40のプロモ-タ-を使用したときの10倍にも達した。
4.ウイルスの複製を阻害するaraーC存在化では、感染24時間目でβーガラクトシダ-ゼ産生量はaraーCが無いときと同じであったが以後は徐々に低下し、感染72時間目で1/5であった。このことはβーガラクトシダ-ゼの産生が子孫ウイルスからも作られていることを示している。
以上の結果からHCMVゲノム内における遺伝子の発現誘導がP MTで可能なことが分かった。またその発現量は極めて多い。従って外来遺伝子の発現ベクタ-として用いるときのプロモ-タ-として、またHCMV自身の遺伝子の機能を調べるために特定の遺伝子の発現のオンオフも可能であり、今後HCMVの研究の上で大きな威力を発揮するツ-ルとなるであろう。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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