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自己免疫性関節炎を阻止するT細胞ワクチン蛋白の遺伝子工学的開発と作用機序の解析

研究課題

研究課題/領域番号 03670253
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関熊本大学

研究代表者

垣本 毅一  熊本大学, 医学部, 助教授 (20112352)

研究分担者 大村 孝文  熊本大学, 医学部, 助手 (30185384)
尾上 薫  熊本大学, 医学部, 教授 (60037497)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードコラーゲン誘導関節炎 / T細胞クローン / T細胞ワクチン / T細胞抗原受容体 / モノクローナル抗体 / トランスジェニックマウス / コラ-ゲン誘導関節炎 / T細胞クロ-ン / T細胞抗原受容体(TCR)V_β / 抗V_βモノクロ-ナル抗体 / TCRトランスジェニックマウス
研究概要

II型コラーゲン(IIC)特異的T細胞株K-102が示すT細胞ワクチン活性がそのTCRに依存していることから,我々はK-102細胞のTCR遺伝子のクローニングを行った(スイスのスタインメッツ博士らとの協同研究)。その結果,K-102はαβ型のTCRを有し,α鎖はV_<α8.2>J_<α37>,β鎖はVβ12Dβ1.1Jβ1.1Cβ1であることが明らかになった。そこで,本研究計画の目的の1つである,このTCR遺伝子をベクターに組み込んで,適当なrecipientT細胞にトランスフェクトした後,その表現を調べるために必要なVβ12に対するモノクローナル抗体(MoAb)の作成を試みた。K-102のT細胞ハイブリドーマ(BL-17)でマウスを免疫して,TCRに対するMoAbを作ろうとしたが成功しなかった。しかし,米国ワシントン大学の金川博士が抗Vβ12MoAb(MR11-1)の作成に成功したことを知り,彼にMR11-1を分与してもらい,K-102との反応性を調べた。その結果,MR11-1はK-102と結合するのみでなく,K-102のIICによる試験管内増殖反応を抑制するなど,K-102細胞のTCR機能に対して抑制的に作用することが判明した。さらに,K-102細胞による受身発症関節炎及びIIC感作によるactiveCAの発症を抑制することから,CA発症に関与するT細胞レパートリーに於けるVβ12の重要性が示唆された。一方,遺伝子クローニングで明らかになったK-102のTCR遺伝子を細胞にトランスフェクトした時にK-102と同様のワクチン活性を誘導できるかどうか、またCA発症を誘導できる様なTCRを再構築できるか否か調べる目的でSWRマウス(Vβ12遺伝子を先天的に欠損し,CA非発症性で,CA感受性のDBA/1マウスと同じH-2^qハプロタイプを有する)を用いてTCRVβ12のトランスジェニック(tg)マウスを作成して調べた。その結果CA発症に於けるVβ12遺伝子の重要性が示唆されたが,これのみではCA発症には不充分で,Vαなど他の因子の共存の必要性が示唆された。抗Vβ12MoAbの作成やK-102のTCRの構造の情報など本研究の土台が漸く整ったので,ワクチン蛋白の開発などを目指して研究を続行中である。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] Kakimoto,K.: "The effect of anti-adhesion molecule antibody on the development of collagen-induced arthritis." Cell.Immunol.142. 326-337 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mori,L.: "Expression of a transgenic T cell receptor β chain enhances collagen-induced arthritis." J.Exp.Med.176. 381-388 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 垣本 毅一: "T細胞ワクチネーション" 臨床免疫. 24. 1215-1221 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 垣本 毅一(分担執筆): "新生化学実験講座 第12巻 分子免疫学II 免疫遺伝学・アレルギー" 東京化学同人, 400 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kakimoto, K., Nakamura, T., Ishii, K., Takashi, T., Iigou, H., Yagita, H., Okumura, K. and Onoue, K.: "The effect of anti-adhesion molecule antibody on the development of collagen-induced arthritis." Cell. Immunol.142(2). 326-337 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mori, L., Loestscher, H., Kakimoto, K., Bluethmann, H., and Steinmetz, M.: "Expression of a transgenic T cell receptor beta chain enhances collagen-induced arthritis." J. Exp. Med.176. 381-388 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mori.L.: "Expression of a transgenic T cell receptor β chain enhances collagen-induced arthritis." J.Exp.Med.176. 381-388 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 垣本 毅一: "T細胞ワクチネーション" 臨床免疫. 24. 1215-1221 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Kakimoto,K.: "The effect of antiーaclkesion molecule antibody on the development of collagenーinduced arthritis" Cellular Immunology. (1922)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Mori,L.: "Expression of a transgenic TCR β chain enhances CollagenーInduced Arthritis"

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 垣本 毅一(分担執筆): "新生化学実験講座 第12巻 分子免疫学II免疫遺伝学・アレルギ-" 東京化学同人, 400 (1921)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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