研究課題/領域番号 |
03670257
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
前川 利男 理化学研究所, バイオデザイン研究グループ, 研究員 (90201764)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 転写制御因子 / 免疫系細胞 / シグナル伝達 / HIVー1 / エンハンサ-結合蛋白質 / HIVーTF1 / HIVーEP2 |
研究概要 |
細胞内セカンドメッセンジャーcAMP濃度が上昇すると一群の遣伝子の転写が誘導されるが、これらの遣伝子はその転写制御領域に共通のDNA配列CRE(cAMP response element:TGACGTCA)を有している。一方CREはcAMP濃度に依存しない、いわゆる構成的な(constitutive)エンハンサー活性を持っている。これまでに多くのCRE結合蛋白質がcDNAクローニングにより同定されたが、機能的にはMontminyらにより同定されたCREBと私達が同定したCRE-BP1の2つに大別できることが明らかとなってきた。すべてのCRE結合蛋白質は塩基性アミノ酸クラスターとロイシンジッパー構造からなるDNA結合ドメイン(いわゆるB-ZIP構造)を持ち、ホモダイマー又は他の蛋白質とのヘテロダイマーとしてCRE配列に結合する。CREBは細胞内cAMP濃度の上昇により活性化されたPKAによりリン酸化され、転写活性化能が上昇する。従ってCREBはCREがcAMP依在性のエンハンサーとして機能するときに作用する転写因子である。一方私達が同定したCRE-BP1の活性はPKAにより制御されず、CREが構成的なエンハンサーとして機能するときに作用する。CRE-BP1の特長はホモダイマー又はc-JunとのヘテロダイマーとしてCREに結合することである。c-Junとc-FosはCRE結合蛋白質と同様にB-ZIP構造を持ち、c-Jun/c-Fosのヘテロダイマー(転写因子AP-1)はTRE(TPAresponse element:TGAGTCA)配列に結合する。従ってCRE-BP1はc-JunをCREに作用させるための役割を持っており、cAMP経路とTPA経路間のクロストークに重要な役割を果たしていることが明らかとなってきた。
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