研究概要 |
昨年に引き続き平成3年の肝疾患による死亡者を、総務庁告示第41号(平成3年6月17日)に基づいて、日下部保健所保管の死亡小票を転記したものから把握した。肝疾患罹患者についても国保レセプトから、平成2年までの罹患者を把握した。前年度の報告で述べたように、慢性肝炎の病名についてはレセプト病名という点から実際と合致しない可能性が高いと思われたので肝癌・肝硬変に限って把握した。健診結果に付いては、勝沼町役場実施の住民健診結果を昭和63年から平成2年の分について磁気入力した形で入手したが、これが2月に入ってからであったため、その出力作業が進行中である。前年度に報告した山梨県厚生連のデータは、変換作業が複雑なため、今回は解析しないことにした。これらのデータを用いて、GOT,GPT,ZTT,総コレステロール値により健診受診者をカテゴリー化してその後のそれぞれの群の肝硬変、肝癌罹患率及び死亡率を算出して比較分析する作業を進めている。カテゴリー化はGOT,GPT,ZTT,総コレステロール及びGOT/GPT比について、(1)平均値を計算して、三区分にする方法(2)異常値を設定し、一度でも異常値を示したものを異常群として正常群と比較する方法(3)異常値を一定の頻度以上(40%または60%)示すものを異常群として、他の群と比較する方法で行っている。
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