• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

職場不適応症の免疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670292
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学
研究機関大阪府立公衆衛生研究所

研究代表者

高垣 裕  大阪府立公衆衛生研究所, 公衆衛生部, 総括研究員 (20075055)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード職場不適応症 / 免疫 / 酵素免疫測定
研究概要

1.抗原の作成:2,4,6ーTrinitrobenzen sulfonic acidを用いてTNP_<32>ーBSA(Bovine Serum Albumin)を作成し、ELISAとして1.0mg/mLの濃度にして使用した。
2.ヒト抗TNP抗体の精製:ヒト抗TNP抗体(IgG)を静注用ヒト免疫グロブリン製剤からSepharose 4Bカラムを使用して精製した。これを100μg/mLに調整して標準ヒト抗TNP抗体(IgG)とした(安定剤としてBSAを1.0mg/mLの濃度で使用)。保存は-80℃で行った。
3.ヒト血清の収集:40〜70才までの一般的な中高年層の人、すなわち男性47人(平均年齢60±10才)、女性49人(平均年齢59±10才)の血液を採取し、その血清を収集した。またストレスに関連があると考えられる仕事についてのアンケ-ト調査と一般的な血液検査を同時に行った。
4.ヒト血清中の抗TNP抗体の測定:酵素免疫測定法(ELISA)により血清中の抗TNP抗体の測定を行った。特に今回は職場不適応症の対照実験として40〜70才までの一般的な中高年層の人を選んで測定を行った。
5.結果:抗TNP抗体量は主に220〜800μg/mLの間に分布していた。その平均値は男性415±196μg/mL、女性408±249μg/mLであった。220μg/mL未満の人は以前の研究結果から免疫機能が低下していると思われるもので、これらの人はストレスを受け易い体質であると推測された。女性では、40才台から70才台まで抗TNP抗体量はほぼ同じ値を示しており、それらの平均値は380±140μg/mLであった。一方、男性の40才台の値は290±120μg/mLで女性のそれと(380±120μg/mL)比べると低く、相対的な免疫機能の低下が推測された。この事は一般的に40才台の男性が社会的にストレスをより受け易い時期である事と関係があると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi