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内因性急死における血液化学検査の法医診断学的応用

研究課題

研究課題/領域番号 03670308
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関東海大学

研究代表者

武市 早苗  東海大学, 医学部・法医学教室, 教授 (20035497)

研究分担者 池田 典昭  東海大学, 医学部. 法医学教室, 助教授 (60176097)
辻 彰子  東海大学, 医学部. 法医学教室, 助手 (10171993)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード死体血液 / 血液化学検査 / 正常値 / 参考値 / 死後経過時間 / 溶血度
研究概要

法医解剖時に右心房から採取した血液100余例について血液化学検査を行ない、生体における血液化学検査の正常値に相当する死体血液の参考値を設定した。血液採取の条件は15〜60才の男女で死後経過時間が24時間以内のもの,死亡前に治療や救命処置の行なわれていないもの,溶血のめやすとしての血漿Hb値が0.20g/dl以下のものとした。ほとんどの測定項的において死体血液参考値の範囲は生体血液正常値より広く、死体血液の値のバラツキの大きさに起因するものと考えられた。この段階で腎機能検査のスクリ-ニングには応用可能であることがわかった。しかしこの値を腎機能スクリ-ニング以外の法医診断に用いるためにはさらに検討を行なう必要があるので、参考値を実用化するための予備試験として、ラットを用いて各項目の死後経過時間による変動を測定したところ、死体血液とほぼ同一の傾向が認められた。すなわちLDH,GOT,GPTは溶血により値が大きく変動し、CPK,GLUは死後経過時間に伴い値の大きな上昇あるいは低下が認められ、TG、UA、T、BIL,CREでは徐々に上昇傾向がみられた。Ca,ALB,BUNは死後数時間では変動は認められなかったが、その後上昇あるいは低下傾向を示し、TP、T、CHOは大きな変化は認められなかった。したがって死後の変動の大きい項目については、さらに溶血度別あるいは死後経過時間別の参考値を設定することによって法医診断に実用可能なものになると考えられた。また、死後経過や溶血に伴う値の上昇の著しいCPK,LDHについては異常高値を示すものの、アイソザイムを測定することによって心疾患の診断に応用可能であると考えられるため、現在検討中である。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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