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自己免疫疾患における自己抗原反応性T細胞の分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 03670314
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般
研究機関東京大学

研究代表者

山本 一彦  東京大学, 医学部・(病)物療内科, 講師 (80191394)

研究分担者 三崎 義堅  東京大学, 医学部・(病)物療内科, 助手 (60219615)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード自己抗体 / 自己抗原 / T細胞 / リコンビナント抗原
研究概要

我々は今まで自己抗体で認識される自己抗原のエピト-プの検索を進めてきた結果、多くの患者血清は、一つの自己抗原上の複数のエピト-プと強いアフィニティ-で反応することが分かり、これらの患者には自己抗原に反応するT細胞が存在しなければならないと考えられた。この様なT細胞が証明できれば、これを解析することで自己抗体の産生機序や免疫寛容破綻の機構を検討し、将来的には、これらの免疫異常を是正する方向に進み得ると考えられる。
我々が従来蛋白発現に用いていた大腸菌プラスミドベクタ-は不溶性の融合蛋白として発現するので、この産物をリンパ球の培養系に加え難いことから、可溶性蛋白発現ベクタ-を種々試みた結果、マルト-ス結合蛋白との融合蛋白として発現するpMALーCベクタ-が使えることが判明した。そこでnRNP自己抗体の標的抗原の一つであるU1snRNP・A蛋白を規定する全長cDNAをこのベクタ-に組み換えた。次に大腸菌可溶化物中の発現蛋白をアミノレンジカラムで精製することで95%以上の純度の可溶性蛋白を得た。コントロ-ルはベクタ-が産生するマルト-ス結合蛋白のみを用いた。
次に末梢血リンパ球とこのリコンビナント抗原を試験管内で培養し、7日後に ^3Hーチミジンをパルスし細胞への取り込みを測定する系を作ることで以下の結果を得た。すなわち、坑A蛋白自己抗体を持っている患者のリンパ球はstimulationindexで2以上の結果を示したが、抗体陰性の自己免疫疾患患者や健常人のリンパ球は2以下であった。活性化され増えてくるリンパ球はCD4陽性のT細胞であり、坑CD4抗体により活性化は抑制された。限界希釈法にて反応T細胞の頻度を検討すると、数千個に一個程度となり、かなり高頻度であることが分かった。現在これらの反応性T細胞の性状をより詳細に検討中である。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Yamamoto,et.al.: "Investigation of autoantigen veactive T cell and epitope analyses of UlsnRNP.A Protein"

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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