研究課題/領域番号 |
03670319
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉岡 秀幸 京都大学, 医学部, 助手 (30231690)
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研究分担者 |
松本 光弘 京都大学, 医学部, 助手 (20229579)
吉田 治義 京都大学, 医学部, 助教授 (80135574)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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キーワード | 加齢 / 自己免疫異常 / 老化促進モデルマウス(SAM) / 免疫抑制剤Cyclophosphamide / 小腸パイエル板 / 免疫複合体腎炎 / 自己抗体 / アミロイド |
研究概要 |
1。SAMーP/1系マウスにおいては老化諸徴候とともにIgG型抗DNA抗体及びIgM型NTAが出現する。IgG型抗コラ-ゲン2型抗体・RF・抗DNPーBSA抗体も、4ー6ケ月以降でお互いに密接に相関して出現する。抗体間に交差反応性は見られず、特異性が異なると考えられる。これらの抗体は正常老化系SAMーR/1では認められないか、または出現時期が遅れ、老化促進現象との病因的関連が示唆された。 2。SAMーP/1・SAMーR/1系マウスに、生後4週より、20mg/kg/weekの免疫抑制剤Cyclophosphamide(Cy)の腹腔内投与を開始し、屠殺する1週間前まで投与し、各月齢のマウスの腎系球体病変・小腸パイエル板構成細胞の変化・血清抗DNA抗体値の変化を検討した。(1)SAMーP/1系マウスでは、加齢に伴い免疫複合体腎炎が生じるが、Cy投与により、10ヶ月齢にて、メサンジウム基質の増加及び管内性細胞増殖が認められるのみで、蛍光抗体法による免疫染色にて、糸球体への各種免疫グロブリンの沈着程度も抑制された。(2)SAMーP/1系マウスでは、加齢に伴って小腸パイエル板T細胞領域の増大及び、アミロイド沈着が生じる。Cy投与により、T細胞領域の拡大は抑制されたが、アミロイド沈着は抑制されなかった。(3)Cy投与により、血清抗DNA抗体値の加齢による上昇は有意に抑制された。又、Cy投与によりSAMーP/1系マウスlife spanは有意に延長された(mean life spans;9.4→10.2)。 以上の結果から、SAMーP/1系マウスにおいては、加齢に伴う各種自己抗体のpolyclonal activationが糸球体腎炎の出現に関与し、又、Cy法によるspontaneous B cell activationの抑制が小腸パイエル板T細胞の異常増殖及び免疫複合体腎炎を伴う免疫異常を抑制していることが示唆された。
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