研究課題/領域番号 |
03670320
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤原 芳廣 大阪大学, 医学部, 助手 (60135473)
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研究分担者 |
越智 聡 大阪大学, 健康体育部, 助手
福原 吉典 国立大阪病院, 臨床検査科, 科長
上田 尚彦 大阪大学, 医学部, 助手 (70115997)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | メサンギウム細胞 / 細胞増殖 / CD44 / メサンギウム増殖性糸球炎腎炎 |
研究概要 |
メサンギウム細胞増殖の非侵襲的診断法の開発を目的として、ヒトのメサンギウム細胞増殖とCD44の関連について検討した。腎癌患者摘出腎の正常部分を採取後、皮質を細切、ペ-スト状とし、200、250、180μmの滅菌ステンレスメッシュを通し、180μm上に残った糸球体を20%牛胎児血清添加RPMI1640培養液中で5%CO_2、95%air、37℃で培養した。約3週間後に優勢となる細胞は、hill and valleyを形成し、vimentin陽性、desmin陽性などのメサンギウム細胞の特微を備えていた。この細胞を2〜3週間毎に継代し、3〜4回継代後実験に使用した。抗CD44抗体(BU52 ,Leu44)を一次抗体とした間接蛍光抗体法で、培養ヒトメサンギウム細胞は陽性所見を示し、また抗CD44抗体(BU52)を用いたWestern blottingで分子量180kDaの単一のバンドが観察されたことから、培養ヒトメサンギウム細胞にCD44が存在することが確認された。牛胎児血清の添加によりこの180kDaのCD44の増加が認められたことからCD44はメサンギウム細胞の増殖と密接な関連を有する因子であると考えられた。さらに腎癌患者の摘出腎の正常部分の蛍光抗体染色では糸球体メサンギウム領域の陽性所見は得られなかったのに対し、メサンギウム増殖性糸球体腎炎患者の腎生検標本では糸球体メサンギウム領域にCD44の発現が認められた。一方、抗CD45抗体を一次抗体とした間接蛍光抗体法では同一患者でメサンギウム領域の陽性像は観察されなかったので、メサンギウム領域のCD44発現はメサンギウム領域の血液由来の浸潤単球系にもとづくものでなく、増殖したメサンギウム細胞によるものであることが確認された。CD44は細胞接着因子として細胞表面でのその機能を発揮しているが血中にもその存在が報告されており、今後血液中や尿中のCD44の濃度とメサンギウム細胞増殖との関連を調べることにより、非侵襲的なメサンギウム細胞増殖の検査法としてのCD44測定の意義を検討していく予定である。
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