研究課題/領域番号 |
03670326
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
石橋 大海 九州大学, 医学部, 講師 (80127969)
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研究分担者 |
工藤 二郎 九州大学, 医学部, 助手 (90148940)
平田 泰彦 九州大学, 医学部, 助手 (10218787)
中村 稔 九州大学, 医学部, 助手 (40217906)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 原発性胆汁性肝硬変症 / 抗ミトコンドリア抗体 / Bリンパ球 / 抗体産生異常 / 自己免疫性疾患 / 自己抗体 / ピルビン酸脱水素酵素複合体 / 2-オキソグルタル酸脱水素酵素複合体 / 2ーオキソグルタル酸脱水素酵素複合体 |
研究概要 |
原発性胆汁性肝硬変症(PBC)に特異的に出現する抗ミトコンドリア抗体の対応抗原として明らかになったピルビン酸脱水酵素複合(PDC)、および2-オキソグルタル酸脱水酵素複合体(OGDC)の精製標品を用いて、PBC患者末梢血のBリンパ球レパートリーの解析と球株のクローニングを試み、以下のような成果が得られた。 1.PBC患者血清中の抗PDC、抗OGDDC抗体の免疫グロブリン・クラス別の測定系(ELISA)を確立した。2.ELISAを用いてPBCや他の疾患における患者血清中両抗体の陽性率を検討した結果、いずれもPBCに特異的であった。3.PBC患者末梢血より採取したBリンパ球にEBウィルスを感染後、限界希釈法にて培養し、培養上清中に分泌される抗PDC、抗OGDC抗体をELISAにて測定し、PBC患者末梢血中に存在する両抗体産生Bリンパ球の頻度を算出した結果、IgG産生Bリンパ球の0-2%の頻度であった。4.抗PDC、抗OGDC抗体産生Bリンパ球頻度を患者血清中の両抗体の抗体価や肝の病理組織所見と比較検討した結果、肝組織浸潤リンパ球の程度と相関し、疾患の活動性を表わすことが示唆された。5.抗PDC抗OGC抗体産生EBV-transformed cell lineを樹立し、さらにF3B6cellと細胞融合することにより、計3個の安定したヒト型抗PDC抗体産生株、1個の抗OGDC抗体産生株を樹立した。6.得られたモノクローナル抗体の性状を検討した。それぞれPDCのE2、X蛋白、OGDCのE2と特異的に反応し、invitroにてそれぞれの酵素活性を抑制した。7.エピトープと考えられるPDC-E2上のリポ酸結合ドメインの合成ペプチドを作製し、エピトープ領域を推定した結果、E2上に少なくとも2個のエピトープが存在することを明らかにした。
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