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胃壁細胞の分泌細管小胞融合・伸展の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 03670359
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関京都大学

研究代表者

上田 俊二  京都大学, 医学部, 助手 (70191913)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード胃壁細胞 / 壁細胞膜容量変化 / ヒスタミン刺激 / パッチクランプ法 / 位相感受性検出法
研究概要

モルモット単離胃壁細胞を、位相差顕微鏡下に同定し、バッチクランプ全細胞記録法および位相感受性検出法を適用し、壁細胞膜容量の測定を行った。その結果、壁細胞はヒスタミン刺激に対しては膜容量増加という反応を示し、この反応はピリラミンでは抑制させなかったがシメチジンにより抑制された。この事からこの反応はH_2受容体を介する反応である事が明らかとなった。一方カルバコ-ル刺激では膜容量増加は見られず、膜透過性の亢進が見られるのみであった。次に膜容量増加に至る細胞内伝達機構について検討を加えた。H_2受容体刺激により細胞内CAMPが増加する事より、abcーAMPにより壁細胞を刺激したところ、ヒスタミン刺激と同様の反応が見られた。さらにBAPTAをピプット電極から注入しと細胞内Ca^<2+>イオンを強くキレ-トして、ヒスタミン刺激を行い膜容量変化を測定したところ、膜容量増加は見られなかった。しかし細胞内Ca^<2+>イオンを弱キレ-トした場合にはヒスタミン刺激によって膜容量増加が見られた。この事より膜容量増加には最低限の細胞内Ca^<2+>イオン濃度が必要である事が明らかとなった。次にCキナ-ゼの活性化物質であるOAG、抑制物質であるポリミキシンB存在下でヒスタミン刺激による膜容量増加を検討したが、これらの薬剤は増加反応に対して何らの作用も示さなかった。次にAキナ-ゼの関与を確かめるため、Aキナ-ゼGキナ-ゼに対し抑制作用を持つHー8、Gキナ-ゼに対しより強い抑制作用を持つHー9を作用させて膜容量変化を検討した。その結果ヒスタミンによる膜容量増加はHー8では抑制されたが、Hー9では抑制を受けなかった。従ってヒスタミンによる胃壁細胞膜容量増加Aキナ-ゼを活性化する事により引き起こされる事が明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tohru Kotera: "Wholeーcell K^+ current activation in response to voltage and carbacol in gastric parietal cells isolated from guineapig" J.Membrane Biol.124. 43-52 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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