研究課題/領域番号 |
03670363
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
水野 元夫 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (90221605)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | モノクロナール抗体 / 抗イデオタイプ抗体 / 肝細胞膜 / アシアロ糖蛋白レセプター / 自己免疫性肝障害 / モノグロナール抗体 / アシアログリコプロティンレセプター / モノクロナ-ル抗体 |
研究概要 |
1.8D7モノクローナル抗体(MoAb)の対応抗原の解析 8D7MoAbとアシアロ糖蛋白レセプター(ASGPR)の反応について、ヒト肝臓から精製したASGPRを用いたELISA法により検討した。8D7抗体はヒトASGPRと特異的に反応し、8D7MoAb認識抗原は、肝細胞膜特異抗原と考えられるASGPRであることが明らかとなった。次に、肝細胞癌においてヒトASGPRの局在が肝細胞表面でどのように変化するかを、8D7MoAbを用いて免疫組織化学的に検討したところ、癌細胞の分化度と増殖能に密接に関連した肝癌細胞におけるASGPRの発現の変化が観察された。 2.8D7抗ASGPRMoAbに対する抗イデオタイプ抗体の作成 8D7抗体にてマウスを免疫し、8D7抗体に特異的に反応するハイブリド-マクローン3C8を得た。3C8MoAbのアイソタイプは、IgM、κであった。免疫組識染色、ELISA法などによる結合阻止実験で3C8MoAbは、8D7MoAbの肝細胞模への結合を阻害した。さらに、3C8MoAbに対する抗イデオタイプMoAbを作成したところ、3C8MoAbにより肝細胞膜粗分画に反応する抗体を産生するクローンが誘導された。以上から、3C8MoAbは8D7抗ASGPRMoAbのイデオタイプの中でパラトープを認識する抗イデオタイプ抗体であり、抗原であるASGPRに対するインターナルイメージを有するMoAbが作成された可能性が高いものと考えられる。 3.3C8MoAbによる実験的肝障害の誘導 新生児BALB/Cマウスの胸腺を生後3日後に摘出した胸腺摘出マウスを、3C8MoAbにてアジュバントとともに免疫し、肝障害が誘導可能かどうか検討中である。
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