研究課題/領域番号 |
03670377
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
石原 和彦 北里大学, 医学部, 助教授 (10104530)
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研究分担者 |
市川 尊文 北里大学, 医学部, 助手 (30245378)
小室 裕一 北里大学, 医学部, 助手 (20215411)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | Ex-vivoガストリックチャンバー / 胃ムチン微量測定法 / ヘキソサミン測定法 / 抗ムチン抗体 / モノクローナル抗体 / ELISA / carbachol / 胃粘液分泌 / 胃ムチン微量定量法 / ヘキソサミン微量定量法 / Exーvivoガストリックチャンパ- / 胃粘液 / ムチン / 胃分泌機構 / ラット胃粘膜 |
研究概要 |
ムチンの微量測定法の開発と試みチャンバーから回収される還流液中のムチン量に対応する高感度ムチン測定法が必要であったことから、2種の方法の開発を試みた。実際にEx-vivoチンバーの実験に供することができたのはHPLCを用いた高感度のヘキソサミン測定法で、本法を還流液中の低分子物質(50Kd以下)を除いた溶液に適用しムチン含量の測定法として用いた。またEnzyme linked immunosorbent assay(ELISA)法を応用したムチン分析法については、現在まで精製ラット胃ムチンを抗原としてマウスに免疫し調製したハイブリドーマによるモノクローナル抗体(MAb;10種)の調製に成功した。申請期間内にはこれらを用いたELISAによって、ムチンの微量測定法を確立することはできなかったが、いくつかの興味あるMAbの性状の検討を行なった。とくにRGM11,RGM41と命名したMAbはそれぞれラット胃体部表層粘液細胞由来のムチンの糖鎖およびラット胃腺粘液細由来のムチンに特異的であることから、今後胃分泌粘液の由来を特定するときに利用できるものと考えられた。 Ex-vivoガストリックチャンバー法の検討Ex-vivoガストリックチャンバーを用いて、胃分泌液中の粘液量を経時的に測定する条件を確立した。麻酔下にラット胃を切除せずに体外のチャンバーに装着し、生理食塩水を還流することによって、胃内腔に分泌された粘液物質中を経時的に回収し、その中のムチン含量を測定することができた。同時に、還流液pHや、potential differenceをあわせて測定できることから、胃の生理的状態変化に伴う粘液分泌動態を観測できる方法であることも明らかとなった。本法を用いて、胃粘液分泌に影響を与えることがわかっているcarbachol投与後の粘液分泌動態を検討したところ、投与量を変えることによって異なる分泌状態を示すことが明らかとなった。現在この現象をさらに深く追求している段階である。
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