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慢性肝疾患における肝組織酸素需給動態と肝代謝ー肝微小循環障害と赤血球変形能異常の影響

研究課題

研究課題/領域番号 03670379
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関東海大学

研究代表者

松崎 松平  東海大学, 医学部, 教授 (40110902)

研究分担者 渡辺 光行  東海大学, 医学部, 助手 (40240527)
白石 光一  東海大学, 医学部, 助手 (80216176)
佐藤 慎吉  東海大学, 医学部, 講師 (80119677)
板倉 勝  東海大学, 医学部, 助教授 (90119644)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
キーワード慢性肝障害 / 肝循環 / 肝線維化 / 赤血球膜流動性
研究概要

(目的)慢性肝疾患における肝細胞機能の障害には、肝血行動態、特に、微小循環障害が重要な関連を有する。その原因として、肝の線維代による類洞血流障害が最大の要因であるが、加えて、肝疾患に合併する赤血球の形態異常とその膜流動性変化代に伴なう変形態低下も、病態増悪に関与すると考えられる。以上の点につき、微小循環の生理学的測定法、病理形態、赤血球変形能,膜の生化学分析法を用い、臨床的研究を行なった。
(成績)臓器反射スペクトル法,レ-ザ-ドプラ-法により測定した肝組織血流量は、慢性肝炎より肝硬変に進展する伴ない、見かけ上増加を示した。しかし,組織局所ヘモグロビン量および組織酸素消費能は逆に著明な低下傾向を示した。肝硬変群では、これらの低下と平行し、ICGクリアランス(K値)が低下し、また、血清アルブミンおよびコリンエステラ-ゼ活性も有意に低下し、肝蛋白合成能と微小循環障害の密接な関連性が判明した。
以上の循環および酸素代謝能低下に関連する肝組織変化を検討するため、類洞壁の線維増生を観察した。酵素抗体法によりIV型コラ-ゲン線維を染色し、病態の進展に伴なう増加が確認され、これにより、微小循環のみならず、類洞一肝細胞間の物質の移行,拡散障害が生じることが示唆される結果を得た。
一方、高度肝障害に合併する赤血球容積の増大は、ミクロポア通過速度により測定した赤血球変形態の低下を伴なうことが明らかとなった。また、その原因として、血球膜脂質組成の変化が関与することを明らかにし得た。
以上、肝疾患における肝微小循環障害の病態とその臨床的意義に関し、研究成果をあげることができた。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 板倉 勝 他: "慢性肝疾患における肝組織血行動態と肝代謝能ー臓器反射スペクトル法およびレ-ザ-ドップラ-法による検討" 肝臓. 33. 5 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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