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過敏性肺炎患者Tリンパ球の分子生物学的解析ーT細胞リセプタ-と抗体産生ー

研究課題

研究課題/領域番号 03670391
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関筑波大学

研究代表者

吉澤 靖之  筑波大学, 臨床医学系(呼吸器内科), 助教授 (20174914)

研究分担者 佐藤 哲夫  筑波大学, 臨床医学系(呼吸器内科), 講師 (40138756)
矢野 平一  筑波大学, 臨床医学系(呼吸器内科), 講師 (10191173)
大塚 盛男  筑波大学, 臨床医学系(呼吸器内科), 講師 (00143173)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード過敏性肺炎 / 抗原 / 抗体 / 細胞性免疫 / 蛋白 / リポ多糖類 / 免疫グロブリンクラス / サブクラス
研究概要

過敏性肺炎は免疫学的機序を介して吸入抗原(真菌,鳥排泄物など)により惹起されるびまん性肺疾患である.本症の免疫学的特徴として,原因抗原に対する抗体と細胞性免疫の成立が認められ,急性症状には抗体の関与が重要であると考えられる.抗原が蛋白であるかリポ多糖類であるかによって産生される抗体は免疫グロブリンクラス(IgG,IgA)のサブクラスが相違するとされている.また産生された抗体のサブクラスの生物活性が発症に関与していると推測される.
今回はIgGサブクラス(IgG_1,G_2,G_3,G_4)およびIgAサブクラス(IgA_1,A_2)に対するモノクロ-ナル抗体を用いた免疫酵素抗体法(ELISA)にて各サブクラスを測定した.
【1】夏型過敏性肺炎は真菌であるTrichosporon cutaneumが原因抗原とされているが,IgGのサブクラスは6例中5例にIgG_1およびG_3サブクラスが血中および気管支肺胞洗浄液中(BAL)に認められた.すなわち真菌の蛋白分画に対する抗体と推定された.【2】夏型過敏性肺炎患者血清およびBAL液中IgA抗体は6例中4例にIgA_1が優位であり,同様に蛋白抗原に対する抗体と考えられた.【3】鳥飼病では鳥類の排泄物が抗原とされているが,IgGのサブクラスは6例中5例とも血中およびBAL液中ともIgG_1およびG_3が優位であり蛋白抗原に対する抗体と考えられた.【4】鳥飼病患者血清およびBAL液中IgA抗体は5例中5例にIgA_1が優位であり,同様に蛋白に対する抗体と推定された.
以上いずれも原因抗原に対する抗体は,その蛋白分画に対する抗体と推測された.現在,急性期と無症状期の抗体のサブクラスの比較,およびT細胞リセプタ-との関連について検討を行っている.

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takahashi N,Yoshizawa Y,et al: "The Role of IgAーImmune Complexes in the Pathogenesis of Hypersensitivity Pneumonitis." American Review of Respiratory Disease. 141(pt2). A313 (1990)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Murayama J,Yoshizawa Y,et al: "Clonal Dominance of T Cell Populations in Bronchoalveolar Lavage Fluids of Hypersensitivity Pneumonitis" American Review of Repiratory Disease. 143(pt2). A222 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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