研究課題/領域番号 |
03670410
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
木田 厚瑞 東京都老人総合研究所, 免疫病理, 研究員 (90142645)
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研究分担者 |
平塚 知子 東京都老人総合研究所, 免疫病理, 研究員 (30238373)
神野 悟 東京都老人総合研究所, 酸素生化学, 研究員
水内 知子 東京都老人総合研究所, 臨床病理, 研究員
柱 秀樹 東京都老人総合研究所, 免疫病理部門, 研究員
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 肺の成長・発育 / ブレオマイシン / 高濃度酸素 / DNAポリメラーゼ / DNA量 / 高濃度酵素 / DNA含有量 / DNA修復,傷害 / 肺線維化 / DNA polymerse |
研究概要 |
ヒトでは胎児期の34週齢頃より肺胞形成が開始され生下時にはその総数は5000万個に達する。生後1-2才の比較的短期間のうちに残り5/6の肺胞形成が進化する。一方、ラット、マウスでは生下時には成熟した肺胞は認められず、生後3週目までに形成される。幼若期に肺葉切除術を施すと残存肺に代償状の肺胞形成が起こるが成熟期以降では起こらない。すなわち肺の修復は年齢依存的である可能性がある。そこで、本研究では高濃度酸素吸入およびブレオマイシン投与のよる肺損傷モデルをラットに作成し、修復過程の差をDNA合成の点から検討した。その結果、肺組織にDNAポリメラーゼαないしγが誘導され得るのは幼若期のみであり、これが誘導されればほぼ修復は完成な形で行なわれることが判明した。またDNAポリメラーゼβは、年齢に関係なく一定であり、これはDNA構造の安定性に関与しているものと判明した。今後はDNAポリメラーゼαないしγが人為的にどのように誘導され得るかの研究が必要であり、この点の解明により臨床応用が可能になるものと考えられた。
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