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mdxマウスを用いた筋ジストロフィーの治療開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670426
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関東邦大学

研究代表者

栗原 照幸  東邦大学, 医学部, 教授 (80098607)

研究分担者 岸 雅彦  東邦大学, 医学部, 助手 (50204847)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードmdxマウス / ベスタチン / メキシレチン / ジフェニルヒダントイン / ダントロレンNa / 筋細胞内記録 / 静止膜電位 / 電気的ミオトニー / 筋ジストロフィー / 薬物治療 / マウス / 電気的ミオトニ-
研究概要

Duchenne型筋ジストロフィー及びmdxマウスでは筋細胞膜の裏打ち蛋白であるジストロフィンの欠損があることが示されている。生理学的には,mdxマウスで膜電位が低下した筋線維があることと,26℃以下の低温でmdxマウスの横隔膜標本で約30%の筋線維に電気的ミオトニーが起ることを我々が1990年に報告した。これらの生理的異常を改善する薬物を見出す治療開発の目的で本研究を行った。
今回の補助金によって購入したX-Yレコーダーを現有設備に加えることによって筋細胞内記録をメモリーオシロスコープより速やかにぺン書きすることができるので,dataの計測が容易になった。
薬物としては平成3年度はベスタチン,メキシレチン,ジフェニルヒダントインを用いて,mdxマウスの横隔膜標本を対象に微小電極法により筋細胞内記録を行った。低下して膜電位の改善がこれらの薬物の中ではベスタチンとメキシレチンに認められた。電気的ミオトニーは上記三つの薬物すべてに抑制効果のあることが明らかとなる。
1991年にBertoriniらによりダントロレンNaがDuchenne型筋ジストロフィー患者にCKを低下させ,筋力低下の進行を抑制する効果があるという報告があった。平成4年度はダントロレンNaを10mg/kg/日mdxマウスの腹腔内投与を2週間行って筋細胞膜の異常が改善されるか否かを検討した。ダントロレンNaを10mg/lの濃度でTyrode液に加えて,横隔膜標本に対するin vitroの効果もみたが,膜電位の改善はなく,又電気的ミオトニーも抑制しないことが明らかになった。ダントロレンNaは筋弛緩剤として興奮連関阻止をして筋力低下も起すので,ジストロフィー筋にとっては筋力低下というマイナスの効果があるので投与は慎重を要する。(結語)上記4つの薬物ではベスタチンとメキシレチンの2剤が,膜電位の低下を改善し,mdxマウスの電気的ミオトニーを抑制した。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 栗原 照幸: "進行性筋ジストロフィー症治療の展望" 神経治療学. 10. (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 栗原 照幸ほか: "最新医学からのアプローチ「イオンチャネル」9-4)筋緊張症" メジカルビュー社, (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 栗原 照幸: "myotoniaの病態生理,栗原照幸ら編「モダンコンセプト神経内科4」" 医学書院, (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kurihara T: "Therapeutic trials and prospects for progressive muscular dystrophy" Neurological Therapeutics. 10(3). (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 栗原 照幸: "進行性筋ジストロフィー症治療の展望" 神経治療学. 10. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 栗原 照幸 ほか: "最新医学からのアプローチ「イオンチャネル」 9-4)筋緊張症" メジカルビュー社, (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 栗原 照幸ほか: "mdxマウスの電気的病態と薬物治療,筋活動電位の分析,及びミオトニ-の数理的解析" 厚生省「精神・神経疾患研究委託費」筋ジストロフィ-及び関連疾患の成因と治療開発に関する研究。荒木班平成3年度報告書. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 日高 隆信: "mdxマウスの横隔膜標本における電気生理学的変化およびMexiletine,Diphenylhydantoinにより効果" 東邦医会誌. 38. 544-551 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 栗原 照幸: "myotoniaの病態生理,栗原照幸ら編「モダンコンセプト神経内科IV」" 医学書院, (1993)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 栗原 照幸: "先天性筋緊張症パラミオトニア,亀山 正邦,高倉 公朋編「今日の神経疾患治療指針」" 医学書院, (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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